レンチン料理が、好都合。
焼肉屋や韓国料理店で食べる「野菜のナムル」って、おいしいですよね。これを自宅で作るとなると、面倒で難しそう。市販の簡単シーズニングで作ってみると、ニンニク風味が強くて口臭が気になってしまい、理想とはかけ離れたものに仕上がります。うーん、どうにか工夫しておいしいナムルをちゃちゃっと作れないものでしょうか……。
実は、おいしいナムルは、誰でも失敗なく作れる簡単メニュー。しかも鍋を汚さない「レンジ調理」こそがおいしく、栄養的にも理にかなっているのです。そこで今回は、電子レンジでつくる「絶品ナムル3種」のレシピをご紹介したいと思います。
基本調味料は、3つだけ
まず、おいしいナムルを作るために最も重要なのは、「調味料」。そもそもナムルは、肉料理などの付け合わせとして食べるものですから、味付けはなるべくシンプルにするのが賢明です。ということで、ベースとなる調味料は、「鶏がらスープの素」と「ごま油(茶色いもの)」の2つ。ニンニクや辛味などが欲しい場合は、「食べるラー油」を加えると、シーズニングよりもナチュラルで本格的な仕上がりになります。
また、コクや旨味を足したい場合には、「キムチの残りダレ」が有効。その他、慣れてきたら、「すりごま」や「柚子胡椒」、韓国のりを散らすなど、応用を楽しんでみてください。
さあ、それでは作っていくことにしましょう。今回作るのは、定番の「豆もやし」に加えて、ほうれん草とニンジンの3種。3つを並べるだけで、色や食感のバリエーションが広がり、バランスよくまとまります。
ポイントは、加熱しすぎないこと
まずは、「豆もやし」から。袋ごとレンチンしてOKですが、重要なのは加熱時間。袋に記載されている時間よりも1分短く(600Wで約2分)設定することで、食感よく仕上げることができます。
加熱している間に、鶏がらスープの素(顆粒でもペーストでもどちらでも可)大さじ1/2とごま油大さじ2をボウルに出しておきましょう。
チンした後、もやしが温かいうちに手早く混ぜ合わせれば完成です。
次に、「ほうれん草」。水洗いしたほうれん草を耐熱ボウルに入れてレンチンするのですが、使うのは、ラップではなく「キッチンペーパー」。上下にキッチンペーパーを使うことによって余分な水分を吸ってくれるので、食感よく仕上がります。あとは豆もやしの要領(加熱時間は1袋で2分程度)と同じです。調味には、食べるラー油を加えてみました。
そして、「ニンジン」。人参中1本を細切りにするのですが、専用ピーラー(100均ショップでも購入可能)を使えば簡単。ほうれん草と同じように、キッチンペーパーを使って2分程度加熱しましょう。味付けには、柚子胡椒を追加でトッピングしてみました。
どれも簡単ですが、シャキシャキで風味の良い、本格ナムルが完成します。さあ、皆さんも是非お試しを!
<文、写真/スギアカツキ>
【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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