新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言と蔓延(まんえん)防止等重点措置が約半年ぶりに全面解除され、初めての週末を迎えた2日、大阪府内でも多くの人出が見られた。秋の観光シーズンを前に、感染対策を取りながら、にぎわいが戻ることを期待する声も聞かれた。
大阪市天王寺区の芝生広場「てんしば」では、雲一つない空の下で多くの家族連れがシートを広げて食事を楽しむ傍ら、ボールを追いかける子供たちの声が響いた。
2家族5人連れで訪れた大阪市内の主婦、岡崎円(まどか)さん(35)が、「宣言も解除されたし、外に出てみようと思ってきた。天気もよくて気持ちいい」と話すと、長女の凜さん(9)も「出かけたのは久しぶり。ハンバーガーやポテトを食べたり、ボールで遊んだりできてとても楽しい」と笑顔を見せた。
広場の一角にはジャグリングなどを披露する大道芸人の姿も。
小学1年生の長男(7)とパフォーマンスを眺めていた大阪市阿倍野区の公務員の男性(52)は「やはり、外に出かけるというのは必要なことだと実感した」と話し、「感染は再拡大するかもしれないが、ワクチン接種も広がっている。行動制限のあり方は見直してほしい」と話していた。
若者が多く行きかう大阪市中央区の道頓堀では、首都圏からの観光客の姿も見られた。
キャリーケースを手に、職場の先輩と名物のグリコの看板前で記念写真を撮っていたのは、東京都から来た谷口由利子さん(27)。「宣言の解除を見越して、旅行の計画を立てた。お酒を飲みながらおいしい食事を楽しみたい」と笑顔を見せた。
一方、大阪に長期出張中という埼玉県の男性会社員(22)は「正直、宣言前後で街の雰囲気に変化は感じない。羽目を外しすぎないようにしつつ、観光を楽しもうと思う」と話していた。
大阪府東大阪市の市花園ラグビー場がある花園中央公園では、一昨年のラグビーワールドカップ(W杯)開催を記念するイベントが開催され、来場客らがスポーツや飲食、買い物などを楽しんだ。
主催した市は感染防止策を徹底。ラグビー場への入場者数を上限1万人に設定したり、酒の販売を自粛したりするなどの対応をとった。1万人規模の来場を想定した市の大規模イベントは「コロナ禍以降で初めて」(市幹部)としている。
子供3人と訪れた大阪市天王寺区の主婦、林裕子さん(37)は「子供らがスポーツを楽しんだ様子でよかった」と話していた。
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