宝塚OGの魅力を紐解く人気連載、今回は元宝塚歌劇団・月組トップスターの珠城りょう（たまきりょう）さんが登場。宝塚在籍時にはみられなかったスターの素顔に迫ります。VOCEST!で元宝塚歌劇団・月組の美夢ひまりが突撃インタビュー！ 珠城りょうさんの写真をさらに公開！ 今回のゲストは元宝塚歌劇団・月組トップスターの珠城りょうさん。宝塚へのそして月組への大きな愛を持って太陽のように大きく温かく存在していた珠城さん。優しさ溢れるお人柄はそのままで、スタジオも珠城さんの温かいオーラに包まれていました。今後はどのような活躍をされるのか、伺いました。
ファンの皆さまと心の距離感が近いところで活動したい
美夢ひまり（以下 美夢） 前回の記事では嬉しいお知らせをありがとうございました。どんどんお仕事が決まられていますが、今後はどんな活動をしていきたいですか？ 珠城りょうさん（以下 珠城さん） そうですね。宝塚でいろんな経験をさせていただいて、私はやっぱり演じることがすごく好きだなと実感しています。 美夢 お芝居の魅力はどんなところにあると感じます？ 珠城さん 自分以外の人の人生を演じることで珠城りょうでは味わえない感情や経験ができる、それが芝居の魅力だと感じています。もし挑戦できるならこれからもやっていきたいと思っていますが、やはりこのお仕事は観てくださる方、私のことを必要としてくださる方がいてこそ成立するものなので、必要とされたらしっかり頑張りたいと思います。 美夢 もちろん皆さん待っていますよー！ 珠城さん ありがたいことに「また会えるのを楽しみにしています」と言ってくださる方が多く、ファンの皆さまと心の距離感が近いところで活動していけたら良いなと思っています。お芝居は好きなので続けていきたいですね。
今までとは違う、突き抜けたところまで行けた『月雲の皇子』
美夢 お芝居の面白さに気付いたのはいつ頃ですか？ 珠城さん 徐々に、という感じなのですが、「舞台が楽しい！」と感じたのは『スカーレット・ピンパーネル』の新人公演の時です。とても恵まれた環境でのびのびやらせていただいて、舞台に立つことがとても楽しいと感じました。 美夢 『スカーレット・ピンパーネル』の新人公演、よく覚えています！ 珠城さん その次は『エドワード8世』の新人公演の時。いろんな方とお芝居させていただいて、自分の感情がすごく動いたんですよね。台詞が無いところでも相手の心が分かるというような経験ができたのはこの公演だったと思います。 美夢 新人公演としては難しい作品だったと思います。 珠城さん そして本当の面白さに気付いたのはやっぱり『月雲の皇子』ですね。 美夢 やはり！ 代表作ですね。 珠城さん あの時に初めて「役を演じる」のではなく「役として生きる」ところまで行けた気がします。今までとは違う突き抜けたところまで行けたことを実感しました。 美夢 私も観劇させていただきましたが、あの舞台は本当にすごかった。 珠城さん 初主演でペース配分も分かっていなかったので、身体がボロボロで終演後は毎日治療に通いながら公演していたのですが、それでも充実感と爽やかな疲労感しか残らなくて、あの時に芝居にのめり込みましたね。 美夢 それを知ってしまうと、やめられなくなっちゃうんだよね。 珠城さん そうなんですよね。本当に幸せな経験をさせていただきました。
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