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Saturday, December 25, 2021

48グループ選抜メンバーの意外な第2の人生 「会社員って楽しい」 - 朝日新聞デジタル

 「48グループ」で選抜メンバー常連だったアイドルから、運営会社の一社員となりマネジャーに。元SKE48の竹内彩姫さん(22)は5月にグループを卒業し、ちょっと意外な「第二の人生」を歩み始めた。

 「スポットライトは恋しくないですか?」と少しいじわるな質問をぶつけてみると、返ってきたのは「恋しいと思いますし、アイドルはとっても楽しかったです。でも(会社員としての)社会人生活もアイドルに負けないくらい楽しいです」ととびきりの笑顔。華やかな世界からいつかは巣立つ後輩たちのためにも「今の仕事を楽しむ私の姿を見せたい」という竹内さんに、セカンドキャリアについて聞いてみた。

     ◇

 ――2016年のAKB48選抜総選挙で、前年圏外から速報発表で9位と大躍進し、シンデレラガールと話題になりました(最終結果は31位)。SKE48のシングルCDで選抜メンバー常連となるなど順調なアイドル人生に見えましたが、なぜ「裏方」に。

 「中学1年生から大学4年生までSKE48として活動し、青春を全て捧げました。歌って踊って、始球式に舞台と色んなお仕事を経験させてもらい、アイドルとしてはやり切った気持ちです。アイドル以外の世界を全然知らないので、外の世界はどんな景色なのかなという気持ちでした」

 ――華やかな舞台から、メンバーを支える側に回ることをどう感じましたか?

 「アイドルってとても楽しいです。歓声があって応援してもらえる世界が『依存』になっちゃう部分はあると思います。だからこそ、『裏方』になった元アイドルとして、私が今の仕事を楽しくすることが何より大事だと思います。いざ社会人生活をやってみると、想像以上に楽しいんです。後悔はありません」

 「アイドルのセカンドキャリアとしては、『芸能のお仕事を続ける』以外にどんな道があるのか、なかなか分かりません。私もアイドル時代に次の進路を考えた時、『会社員になるにはどうすればいいんだろう』『(アイドルを)辞めたら寂しくなっちゃうだろうな』って思っていました。私の存在が『辞めた後も楽しいんだ』と後輩に伝わってくれたらうれしいです」

 ――アイドル時代にはなかった社会人生活の楽しさとは?

 「以前はアイドルとして求められていることはたくさんあっても、竹内彩姫個人として求められることはそんなにありませんでした。グループアイドルだと代わりのメンバーはたくさんいますから。でも今の仕事は、元アイドルの目線でライブリポートを書くといった、私だからこそできる仕事があるので、ありがたいです」

 「以前に取材して頂いた記者の方に『ライブに来て下さい』とお願いし、ライブの資料や写真を準備してお渡しすると、ライブ終了の1時間後には記事が配信されました。『裏方』として私が動いたからこの記事が世の中に出たんだと思うと、歓声とはまた違うやりがいを感じました」

 「あとは先の予定が立てやすいところです。アイドル時代は友人とご飯に行くにしても、スケジュールが空いたから急きょ約束を取り付けるといったことばかりでしたが、今は1カ月先のネイルの予定も入れられて、幸せです(笑)」(加藤勇介)

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