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Tuesday, August 30, 2022

ジョーイ・キング『ブレット・トレイン』の脚本を読んでビックリ 本作で感じた巡りあわせとは?【今月の顔】 - スクリーンオンライン

最新インタビューを通して編集部が特に注目する一人に光をあてる“今月の顔”。今回は天才子役から本格女優として躍進中のジョーイ・キング。伊坂幸太郎の原作をハリウッド映画化した今秋最大の話題作『ブレット・トレイン』では物語のキーマンとなる謎の女子学生“プリンス”を演じています。
カバー画像:Photo by Benjo Arwas/Contour by Getty Images

23歳という若さにしてすでに70本近くのTVドラマや映画に出演し、天才子役から本格女優として躍進中のジョーイ・キング。子役時代から“第2のクロエ・グレース・モレッツ”ともいわれ、大人顔負けの演技力が評判を呼んでいた彼女は、Netflixの青春恋愛映画「キスから始まるものがたり」シリーズでブレークし、坊主頭で挑んだ衝撃作「見せかけの日々」ではエミー賞にノミネートされるなど、今もっとも注目される若手女優の一人だ。

そんな彼女の最新作が伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を原作とするハリウッド映画『ブレット・トレイン』。彼女が演じるのは、その愛くるしいベビーフェースとは裏腹に、悪魔のような性格の持ち主で、ブラッド・ピット演じる殺し屋たちを翻弄する女子学生プリンス。東京発・京都行きの超高速列車が物語の舞台となるが、たまたま本作の撮影前にお忍びで来日していた彼女は新幹線に乗って京都観光を楽しんでいたようで、本作とのめぐりあわせに運命的なものを感じたようだ。

“「これと同じことを経験したばかり!」と脚本を読んでビックリしました”

画像: Photo by Benjo Arwas/Contour by Getty Images

Photo by Benjo Arwas/Contour by Getty Images

ジョーイ・キング プロフィール

1999年7月30日、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。Netflix製作のロマンティックコメディ「キスから始まるものがたり」(2018~)シリーズに主演し、ティーンから絶大な人気を獲得。「見せかけの日々」(2019)でエミー賞に初ノミネートされ、同作の監督の一人スティーヴン・パイエットと今年婚約し話題となった。

── 伊坂幸太郎の小説が原作の『ブレット・トレイン』のストーリーについてどのように感じましたか?

本作の物語は紆余曲折に満ちていて驚きの連続。そのもっとも良い例の一つが、冒頭から登場する私のキャラクター。とてもチャーミングでピンク色が大好きな女の子が、実は、ある凶行を遂げた犯人なんです。そのギャップこそが、私が演じるプリンスというキャラクターの特徴。プリンスは他人から甘く見られていることを分かっていて、それが自分にとって有利に働くことも分かっている。彼女はチャーミングなルックスと優しい声を利用して、自分の思い通りに物事を進めます。

一方、それがトラブルを招くことも。時々、わざとトラブルになるように物事を進めることもあるんです。プリンスとして現場に足を踏み入れる度に楽しい一日となることを確信できるぐらい、心からプリンス役を楽しく演じられました。プリンスになりきることが楽しくてワクワクしました。

── アンドリュー・小路演じる殺し屋キムラとのシーンは見どころたっぷりですね。

プリンスは、キムラの人生が崩壊していくことに、これ以上ないほどに喜びを感じるんです。だからこそ、こういうキャラクターを演じるのが面白かった。今までやったことのないような感情で取り組むことができたんです。私たちが一緒にいるシーンは、残酷で心が痛むものから、とても楽しいもの、そしてその中間にあるものまで、本当にさまざまです。

── 本作の主な舞台となる、東京発の超高速列車“ゆかり号”での撮影はいかがでしたか?

あの何もかもが素晴らしい列車のセットで撮影できてとても恵まれていました。私は実際の新幹線に乗ったことがあるのですが、映画で描かれるのとまったく同じルート、東京から京都まで新幹線に乗ったので、本作の脚本を渡された時にすごくビックリしました。『これと同じことを実際に経験したばかり!』とね。私が乗った列車と基本的にそっくりで、ディテールも同じだったことに感心しました。最新鋭の液晶スクリーンや、窓の外を通り過ぎるものまでそっくり。とても手の込んだ美しいセットで、小さくて限られた空間を見事に表現していました。

── 主演を務めるブラッド・ピットとの共演はいかがでしたか?

画像: “「これと同じことを経験したばかり!」と脚本を読んでビックリしました”

ブラッド・ピットはイメージ通りのブラッド・ピットでした(笑)。とにかく優しくて、プロフェッショナルで、現場の誰に対しても紳士的。共演シーンでは遊び心満載で楽しかったです。彼は誰かがアイデアを提案すると興奮してすぐに試してみたり、自身でも色々なアイデアを提案したりしていて、とてもワクワクしました。

彼のアイデアや考え方を聞くのが楽しかったです。とても“チル”な(=リラックスした)人です。ブラッド・ピットとの共演を通して本作に関われたことは、とても光栄でありがたいことだと思っています。

── 本作の見どころを教えていただけますか?

本作は、嫌いになる要素なんて一つもないくらいに魅力たっぷりの作品です。一番の見どころはアクション満載なところ。凄いアクションシーンやファイトシーンが目白押しです。

それと同時に、超楽しい映画です。とにかく爆笑すると思います。デヴィッド・リーチ監督はコメディとアクションの美しいハーモニーを描いていて、きっとすべての観客にとって最も魅力的な映画になると思います。私自身、本作の撮影はこれまでで最も魅力的な体験になりました。ファンの皆さんがこの映画を見てくれるのが待ち遠しいです。

ブレット・トレイン
2022年9月1日(木)公開

監督: デヴィッド・リーチ
出演: ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

伊坂幸太郎の大ベストセラー小説「マリアビートル」を『デッドプール2』(2018)のデヴィッド・リーチ監督、ブラッド・ピット主演でハリウッド映画化。東京発の超高速列車“ゆかり号”に乗り込んだ殺し屋レディバグの人生最悪の120分間を描く。謎の女子学生プリンス役のジョーイ・キングのほか、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之といった豪華キャストが脇を固める。

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