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Tuesday, April 7, 2020

金子茂樹氏『俺の話は長い』で向田邦子賞「かけがえのない作品」 - マイナビニュース

脚本家の金子茂樹氏が、日本テレビ系ドラマ『俺の話は長い』(19年10月期放送)で、第38回向田邦子賞を受賞した。金子氏が同賞を受賞するのは、今回が初めて。

同ドラマは、生田斗真が、31歳独身、職無し、実家暮らし、でも屁理屈を言わせりゃ右に出るもの無しの“ダメ男”岸辺満を演じ、義兄役の安田顕、姉役の小池栄子、姪役の清原果耶、母役の原田美枝子ら家族と繰り広げるホームコメディー。

授賞理由は「医療モノ刑事モノが多い中、こうした日常の素材で楽しませてくれたことは、改めて、それがドラマの大切な要素だと感じました。展開(筋立て)に頼るエンタテインメントではなく人間の描写で楽しませ、ニートと不登校を、ごく日常の事として面白く描いていく感性は秀逸。作者の人生観が出ている魅力的な脚本になっていると思います。1 時間枠2本立ても新鮮で、エンタメ性、物語性、作家としてのチャレンジ、そうしたことのバランスも良く、光彩を放つ作品に仕上がっています」。

金子茂樹氏

金子氏は「このような素晴らしい賞を受賞できたのはこれ以上ないキャストとスタッフの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。今でも『満だったらこういう時なんて言うかなぁ』とか『岸辺家だったらどうするかなぁ』と無意識に考えてしまうほど、ボクにとってかけがえのない作品です」と喜びを語った。

金子氏には、本賞の特製万年筆と、副賞の300万円が贈られる。選考委員のコメントは、以下のとおり。

●冨川元文氏(第10回向田邦子賞受賞)
日常の暮らしを素材に面白く楽しませてくれた。今どきこうした日常を丁寧に描くドラマは少ない。向田邦子さんのエッセイやドラマのセリフと同じ匂いがしました。作家の個性、感性に魅力を感じます。

●大石静氏(第15回向田邦子賞受賞)
テレビに関わるものとして、テレビを中心に活躍している方の受賞で、うれしいなと思っています。金子さんの考える人間のアホらしさみたいなもの、人間を見つめる作家の哲学みたいなものがとてもよく出ているという意味において、今までの作品とはちょっと違う、作家性の高いものだったと思います。でも、そういったことが鼻につかず、とても楽しい、センスの良いセリフのなかに哲学がうかびあがっているところが見事だなと思いました。

●岡田惠和氏(第20回向田邦子賞受賞)
『俺の話は長い』は、単純に読んで、ものすごく面白かったです。同じ脚本家として、ちょっと嫉妬するぐらい面白かった。金子さんは今のテレビの連続ドラマをずっと支えてきて、中心にいる人のエネルギーとか、自信とか、そういったものを感じましたし、小さな世界を面白く見せ切っているのが大したものだなと思いました。

●井上由美子氏(第25回向田邦子賞受賞)
初回のオーソドックスな楽しさから、回を追うごとにヘリクツに作家らしさが出てきて、ドラマの中に現実世界を映していました。サザエさん方式の2話形式に新味もあり、何気ない日常描写の中で、物語の伏線も見事でした。今は深夜でしか新しいことができず、ゴールデン・プライムには1話完結の王道を求められるところがありますが、プライムでのチャレンジに拍手を送りたいです。

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