<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>
甲子園球場に行ったのは3月8日の巨人戦が最後、あっという間に2カ月も経とうとしている。本来ならば、今頃は毎日のように甲子園に行っていたはず。寂しさを感じていると、あるものを見つけた。
阪神電鉄のウェブサイトで公開されている「ぬりえ旅 阪神」。阪神沿線の風景を描いたぬり絵で、これまでリーフレットとして配布されていたものが現在、サイト上で公開されている。「甲子園駅」はもちろん甲子園球場。テレワークが続いて時間もあるので、甲子園の風景を思い出ながら挑戦してみた。
まずは、大事なグラウンドから。阪神園芸がきれいに整えている芝と土。お手本を見ながら、なめらかにきれいに…と思っていたがなかなか難しい。「神整備」には遠く及ばなかった。ぬり絵はとても細かくて「あー、この看板あったな!」と思い出しとても楽しい。最後は観客席を塗ることにした。私の絵心では表現出来なかったけど、満員になって黄色く染まった甲子園をイメージした。没頭していたら、完成に3時間もかかった。
初めて甲子園球場を訪れたのは13年の夏の甲子園、大学4年生の8月だった。すごく蒸し暑かったのに、コンコースから入った瞬間に涼しい風が吹いた気がしたのを覚えている。初めて阪神戦でジェット風船が飛ばされるのを見た時は、黄色のきれいさにびっくりした。今でも毎回迫力に驚いている。甲子園では数え切れないほど忘れられないシーンを見てきた。1日でも早く、甲子園で野球が見られる日常が戻ってきてほしい。【阪神担当=磯綾乃】
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May 03, 2020 at 08:00AM
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