ファッションブランド「PIERRE CARDIN」(ピエール・カルダン)は、2020年に70周年を迎える。1950年代より今日に至るまで采配を振るうのは、創設者であるピエール・カルダン氏。現在、98歳。
1950年に自分のアトリエを立ち上げ、3年後に初めてのオートクチュール・コレクションを発表した。1959年にプレタポルテにも参入し、彼が生み出した“コスモコール・ルック“は1960年代を一世風靡した。また、いまでは当たり前のライセンスビジネスにいち早く乗り出したモード界の革命児である。
P.デビッド・エバーソール&トッド・ヒューズ監督による『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』は、そんな伝説のデザイナーの半生をはじめて追った本格的なドキュメンタリー映画である。2019年9月に行われた第76回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映され、そこに登場したカルダン氏に話を訊いた。
──あなたはこのヴェネツィア近郊の出身ですね。
そうです。でも2歳の時に、両親がイタリアを離れたので育ったわけではありません。
──ファッションの仕事を始めたきっかけは?
ファッションデザイナーになりたかったんです。理由はわかりませんが。マダム・パカンのアトリエで働いて、その後(エルザ・)スキャパレリのもとで働きました。その頃、ジャン・コクトーやジャン・マレーと知り合い、舞台や映画(『美女と野獣』)の衣裳を手がけました。その後、ディオールに移りました。私はディオール創設時にいた最初の社員のひとりです。
──『ライフ・イズ・カラフル!』はあなたの半生を描いたドキュメンタリーです。今、なぜ自らの人生を映像として残そうと思ったのでしょうか。
(監督の)デビットとトッドのことが気に入ったからだよ。
──彼らはあなたに会うまで、あなたのことを詳しくは知らなかったそうですね。彼らから聞いたのですが、最初は家の装飾を始めたときにあなたがデザインした家具に惚れ込み、アートファニチャーシリーズ「エボリューション」のコレクターとなり、それであなたに会った、とか。
彼らとの会話はとても楽しいものでした。彼らは私の仕事にとても敬意を払ってくれましたし、彼らが作ったこれまでのフィルムもとても素晴らしかった。だから、彼らのことを信頼したんです。彼らは、今こそ私の人生を映画として残すべきだと言ったんです。なので、私は“オッケー、じゃあやりましょう”って返事をしたんです。
それに映画は私の人生の一部です。18歳でジャン・コクトーに会い、ジャン・マレー、ルキノ・ヴィスコンティ、フランコ・ゼフィレッリなど友達も知り合いもたくさんいました。アメリカの映画監督も。俳優として出演したこともあります。ジェラール・ドパルデューは、私のもとで働いていたこともあります。映画界は慣れ親しんだ世界です。
──この映画を観た最初の感想を聞かせてください。
実は、全部まだ観てないんです。3分の1くらい観ただけです。美しくて、泣きましたよ。近々、すべて観ると思います。ところで、あなたは日本人?
──はい、そうです。
私は日本の高島屋をよく知っていますよ。東京だけじゃなく、札幌や宮崎など日本のあちらこちらに行きました。日本はとてもいいビジネスパートナーです。学校でも講義しました。50年くらい前の話しですけどね。稲盛(康利)先生はパリにも来ていただいた。
そして、ケンゾー(高田賢三)とも交流があります。今は日本に行ける機会がなくて本当に残念です。
──松本弘子は、あなたのミューズでしたね。当時、日本人のモデルを起用したことは画期的でした。
そう、ヒロコは、私がパリへ呼んだんです。私はロシアや日本で初のエキジビションを開催しましたけど、ヒロコは、初めてパリで活躍した日本人モデルですよ。(ロシアのバレエダンサーの)マイヤ・プリセツカヤともいい友人です。ロシアでエキシビションを開いたときからの。
──ミューズといえば、ジャンヌ・モローを思い出します。映画『エヴァの匂い』の衣装がきっかけで知り合ったのですね。
ジャンヌには超越した美しさがありました。衣装も作りました。先に亡くなったことが残念です。
サンローランは、クラシックでエレガンスをデザインすることに安住していました。ピエール・カルダンは、常に革新を求めているんです。いつも現代的でいたい。
──あなたの教え子といえるデザイナーは?
ジャン=ポール・ゴルチエですね。
──人生で後悔していることはありますか?
子どもをつくらなかったことですね。子どもは、違った視点を与えてくれます。
──今日の世界をどう見ていますか?
インターネットは社員が使っています。私は、使いません。私は、世界中を旅し、自分が望んだものは、すべて手に入れてきました。みんなに満足してもらえるような仕事ができて楽しかったです。
P.デビッド・エバーソール&トッド・ヒューズ監督
映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』公開中
上演時間:101分
監督:P.デビッド・エバーソール、トッド・ヒューズ
出演:ピエール・カルダン、ジャン=ポール・ゴルチエ、シャロン・ストーン、ナオミ・キャンベル、森英恵、高田賢三、桂由美
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October 09, 2020 at 10:11AM
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ピエール・カルダンにインタビュー! モード界の革命児が初の本格派ドキュメンタリーを撮らせた理由は? - GQ JAPAN
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