【第114回】雨の日は大人憂鬱、子どもはルンルン!
雨の日は、とても憂鬱です。 傘を持つ煩わしさもあり、傘をさしたとしても肩が濡れ、足元も濡れ……。 靴の中に雨が浸食してくることも。 いつもの駅までの道のりも、雨が降らない日より時間が掛かり、その分家を早く出なければなりません。 そんな事柄を、朝起きて雨の気配を感じた瞬間に考えてしまい、憂鬱な気分になるのです。 これがまた、子どもが生まれてからは益々憂鬱になりました。 わが家では、保育園の送り迎えには自転車を使用しているのですが、自転車ともなると、レインコートを着用し子どもの座席部分にレインカバーをします。 雨の日は地面も滑りますし、子どもも濡れないようにと気を配り、何かとバタバタしてしまいます。 私は以前注意散漫になり、雨の日の保育園送迎時にスマホを無くしてしまったことがありました。 様々な要因に気を取られ、いつもは絶対起きないようなことが起こるのも雨の日です。 事故に遭わなかっただけマシだと思いまいましたが、皆様も本当にお気を付けください。 そんな憂鬱な雨の日ですが、3歳の息子は最近雨の日を楽しんでいる様子です。 長靴を履いたりレインコートを着たり、雨の日には普段と違う格好ができるということがとても楽しいようです。 いつもは朝の準備をしたがらなかったり遊んでしまって時間が掛かる息子ですが、雨の日にはさっさと準備をし、レインコートと長靴をささっと着用し、いつもより早い時間から玄関で待機しています。 雨に濡れるということも大人のようには嫌がりませんし、むしろ積極的に水溜りに入っていこうとしたりします。 そんな息子の姿を見ていると、自分自身も子どもの頃は雨に対してマイナスな気持ちなどなかったということを思い出しました。 少しくらい濡れたって風邪をひかないうちに着替えればすみますし、いつもより時間が掛かる駅までの道のりも、何か新しい発見があるかもしれません。 勝手に様々なことを先回りして心配し、自分自身で今日一日を憂鬱なものにしているのではないかということに気付きました。 思い返してみれば、私の傘は数百円のビニール傘です。 息子のように、雨の日が楽しくなるような素敵な傘、素敵なレインブーツを買って自分自身でワクワクする出来事を増やしていこうと決意した雨の朝でした。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
吉本興業所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。
たまひよ ONLINE編集部
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