フランク・ハーバートのSF小説『デューン』を映像化した映画『DUNE/デューン 砂の惑星』。監督は『ブレードランナー2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。原作にも1984年に公開されたデヴィッド・リンチ監督の映画『デューン/砂の惑星』にも熱烈なファンがいるが、ヴィルヌーヴ監督が原作の壮大な世界をどう映像化するのか製作が発表されたときから世界中の注目を集めていた。
主人公で巨大な陰謀に巻き込まれていく青年ポール・アトレイデスを演じるのはティモシー・シャラメ。彼の恋人チャニ役はゼンデイヤが演じる。若手俳優の中でも特に実力派として知られる2人の初共演も大きな話題になっているけれど、2人が一緒に登場するシーンは残念ながら多くはなさそう。ゼンデイヤによると「私の役はとっても小さいの」。雑誌『エンパイア』のインタビューで語っている。「4日間しかセットにいなかったのだけれど、帰りたくなかった」「私がチャニと一緒にいられたのはほんの数日だった。だから核心には迫っていないのだけれど彼女の人物像を作り出すのはとても楽しかった。彼女はどんな風に歩き、話すんだろう？ この惑星は彼女のもの。だったら彼女はこの世界をどう動かしていくんだろう？ って。それはとても楽しい作業だった」。
ゼンデイヤは以前からヴィルヌーヴ監督の作品が好きだったという。この作品に出演した経緯について聞かれると「そんなにすごいエピソードはないの。もっとワクワクするような話だったらいいと思うのだけれど。この映画が製作されると聞いてとても興味を持った。前からSF映画に出てみたいと思っていたし監督の大ファンだった。だから役を目指してオーディションを受けた」。
ヴィルヌーヴ監督は昨年4月、雑誌『ヴァニティフェア』のインタビューで「この小説を映画1本だけで映像化できるとは思えない。複雑すぎるから。細部に力がある世界なんだ」とコメント、2部作、もしかしたら3部作になるかもしれないと示唆していた。ゼンデイヤ演じるチャニも次の作品に登場、もっと大きくストーリーに関わってくる可能性が大。まずは10月15日に日本公開される『DUNE/デューン 砂の惑星』を楽しみにしたい。
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