元NASA技術者の実話による青春映画をミュージカルにした「October Sky-遠い空の向こうに」が10月6日から、Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で上演される。主演の甲斐翔真(23)は「きっと観劇後は元気が出るはず」と話す。
ミュージカルの舞台に立ち始めてから日は浅いものの、主演や主演級の役を次々に射止め、今年はミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にロミオ役で出演するなど、次世代ミュージカルスターの呼び声が高い。
今回挑戦するのは、1950年代のアメリカの閉鎖的な炭鉱町で、厳しい現実に直面しながら、ロケットに夢を託す高校生の主人公、ホーマー。全米ベストセラーとなった元NASA技術者の自伝的小説「ロケットボーイズ」をもとにした同名青春映画が原作だ。
炭鉱で働くことを求める父との軋轢(あつれき)が生まれても、独学で仲間たちとロケットを飛ばそうとひたむきに努力するホーマー。「周囲から浮いていて、学校のどこのカーストにも属さないところが、かつての自分に似ている」と振り返る。
今作は日本初演。国内では誰も演じたことのない主人公像を自身で一から作ることになる。「僕もホーマーも、夢に向かう人生の途中。責任は感じるが、とても楽しい」と話し、「実話をもとにした社会派ミュージカルだと思っている。今この作品を上演する意味を、社会に提示したい」という。
努力が実るハッピーエンドだが、町には解決しない問題も残る。「『めでたしめでたし終了』ではなく、明日は続いていくもので、そういう余韻が残る作品にしたいですね」。
24日まで。問い合わせはチケットスペース、03・3234・9999。(三宅令)
からの記事と詳細 ( ミュージカル「October Sky」 甲斐翔真「夢に向かう人生の途中」 - 産経ニュース )
https://ift.tt/3okP2YL
No comments:
Post a Comment