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Friday, March 11, 2022

【ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話 23】4thライブ新情報から今後の“軸ウマ娘”を想像するお話 - 電撃オンライン

 “ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!!”東京公演おつかれさまでした。

 常々思うのですが、『ウマ娘』ってプレイしている層が広いので、好きな人は声優さんたちのライブを見てもよいしそうでもない人は見てなくても大丈夫。同じようにリアルの競馬を知らなくても『ウマ娘』を楽しめる。もちろん全部楽しめるに越したことはないのでしょうが、コンテンツ内でも色々な立ち位置で楽しむことができるっていうのは個人的にはいいところなんじゃないかなって思います。柿ヶ瀬です。

 さて、ライブを見た人も見なかった人も、1周年放送から続いてさまざまな発表が行われたことは発表まとめなどでご存知でしょう。気になる情報もたくさんあったかと思いますが、今回はその中からこのコラム向けの情報をいくつかピックアップしてお話していきたいと思います。

メインストーリー第1部最終章から見えるもの

 まずはメインストーリーの第1部最終章前編“夢の原石”が3月18日に配信されることになりました。

 すでにPVがYouTubeにもあがっていますね。ほとんどの人が予想していたとおり、メインストーリー5章ですでに登場していた『ウマ娘』のセンター、スペシャルウィークがメイン。そしてそのライバルとなる黄金世代の面々……の中に知らないウマ娘が出ましたよぉ!

 “遅れてやってきた秘密兵器”とは一体誰なのか。ネット上にはさまざまな予想が飛び交っています。エアジハード説、アグネスワールド説、ツルマルツヨシ説、ウイングアロー説など……。筆者としては、やはりスペ、エル、グラ、スカイ、キングのすべてと対戦があるエアジハードが自然かなあとは思います。

 流星が違わない? という意見もあると思いますが、ナリタトップロードなど、おでこや顔そのもので流星を表現しているパターンがあります。クラシック年の春にはNHKマイルのGIにも出ましたが秋は自己条件に戻り、そこから連勝して再び重賞戦線、そしてGI制覇していくという姿も“遅れてやってきた秘密兵器”や、「ついに私は帰ってきた!」というセリフなどとマッチします。断言はできませんが、筆者はエアジハードにベットしたいと思います。

 ツルマルツヨシも捨てがたいんですけどね……秋天2番人気でしたし(8着)。いずれにせよ、3月18日に答えは出るでしょう。

 それはともかく、まだ前編が発表されただけではありますが、このストーリーをもってメインストーリーは第1部最終章となるということで。チームシリウスもマックイーン、ライス、チケゾー、ブライアン、スズカ、スペ、そしてゴルシと大所帯になってきました。報酬でグループカードが登場して(アニメと同じくスズカは海外遠征するのでしょうか?)、完全に最終回と言う感じ。チームシリウスの物語はここで一旦の終わりを見せ。第2部からは別のチームが立ち上がっていく……みたいな感じでしょうか。

 ところでこのメインストーリーに関連して、前々から筆者がずっと気になっていたことがあるのです。このリストを見ていただきたいのですが……。

(註・現在“???”とされているウマ娘はカウントしておりません)

 おわかりいただけますでしょうか。メインストーリー第1部はメジロマックイーンの世代からスペシャルウィークの世代にかけての物語だったのですが、実はここまでの世代区分に、現在登場しているウマ娘の多くが集中しているのです。

 他にウマ娘が多い世代と言えばオグリを始めとする88年クラシック世代ですが、ここは言うまでもなく漫画『シンデレラグレイ』で描かれているところ。スペシャルウィークに続くオペラオーたちの99年クラシック世代はかなりメンバーが揃っていますが、その後の世代はやはりライバルストーリーを組めそうなウマ娘がちょっと少ない……。

 まして今回最終章では黄金世代揃い踏み、しかも新ウマ娘に加え1つ上の世代メジロブライトも絡んでくるとなれば、これ以降のストーリーでもライバルウマ娘がある程度欲しくなるというもの。なのでこれからも新ウマ娘はますます増えていくのではないかと思います。

 そういえば、メインストーリー第1章で扱わなかった世代もありましたね。例えばトウカイテイオーやナイスネイチャの世代。これはアニメ2期でやったとも言えるでしょうか。続いて飛んだのはマヤノトップガンやマーベラスサンデーの世代。ナリタブライアンのシナリオでマヤノトップガンが出てきたのにこの世代が飛んだのは意外だったのですが……。

 そうなんですよ。今回情報で出た、サクラローレルメイン(?)の新コミカライズ。サクラローレル自体はナリタブライアンと同じ94年クラシック世代ですが、故障で1年丸々休んでいたこともあり、全盛期になるのは1つ下の95年クラシック世代――マヤノトップガンやマーベラスサンデーが古馬になった頃――に三強を形成することになるわけです。なのでこの世代のストーリーを敢えて飛ばした、という邪推もできるわけです。コミカライズ企画は相当前から動いているでしょうからね。

 さらにその1つの下の世代、96年クラシック世代も飛んでいますが、ここは実装されているウマ娘がエアグルーヴとシンコウウインディという、牝馬とダートという世代なのでやりづらいところがあったのかもしれません。

ここでマーベラスサンデーのSSRに注目してみると……

 しかし、その世代にも少し光が見えるかもしれません。同じくライブで発表され、現在のガチャに実装されたSSRマーベラスサンデー。晴れやかに1着でゴールする姿。もちろん初にして唯一のGI勝利、97年宝塚記念の姿でしょう。

 だとすると……おわかりになりますか? ものすごくあからさまに右腕で顔を隠した内ラチ沿いウマ娘。これまでもこういう匂わせのやり口はありましたが、こんなに「隠しました!」感のあるイラストはなかなかありません。このウマ娘は宝塚記念の2着馬バブルガムフェローで間違いありません。朝日杯3歳ステークス(現在の朝日杯フューチャリティステークス)を勝つも骨折で春クラシックを棒に振り、秋には毎日王冠から天皇賞秋へと進み勝利するわけですが……。

 この天皇賞秋がマヤ・マベサン・ローレルの三強にとってかなり重要になってくるはずなのです。1着3番人気バブルガムフェロー、2着4番人気マヤノトップガン、3着1番人気サクラローレル、4着2番人気マーベラスサンデー。三強ならぬ四強としてクラシック世代馬が勝利するのです。ついでにナイスネイチャの最後のGI挑戦レースでもありました(これが理由でネイチャはマヤやマーベラスとの絡みが多いと想像できます)。

 三強の戦いは翌年まで続いていきますが、バブルガムフェローはその後前述の宝塚記念2着や、翌年の天皇賞秋でのエアグルーヴの2着、そしてファインモーションの兄ピルサドスキーに、2着エアグルーヴとともに3着に敗れたジャパンカップなど、現在登場しているウマ娘とかなりの因縁を残しています。

 SSRマーベラスサンデーに描かれた、バブルガムフェローと思われるウマ娘を解析していくと、髪先が青み掛かっているのは若い頃につけていた青いシャドーロールを思い出します。勝負服はやはり元の勝負服と同じように黄色ベース。さらによく見るとパーカーとかのようなラフさを感じます。その名の通り風船ガムを膨らませているようなビジュアルが思い浮かぶのではないでしょうか。

 さて、このオーナーの所持する競走馬は、読者の方の多くがご存知の通り未だウマ娘には登場していません。はたしてサクラローレルのコミカライズ、あるいはゲーム内でバブルガムフェローは登場するのか。あるいはモデルとなっている馬が同じオーナーである『シンデレラグレイ』のディクタストライカのように、別の名前で登場するのか……。ディクタストライカと勝負服デザインも近そうなところとかも含めてとても気になるところです。

そういえば本命馬のことを軸馬とも言います。

 今回のライブや1周年での発表をいくつか並べると。色々と見えてくるものがあります。ここまで繋がってきたメインストーリー、新たな展開、今いるウマ娘たち、そしてこれから登場する新ウマ娘。

 これらの情報から考える筆者のウマ娘のこれからの展開への妄想。それは「ここからますます新ウマ娘が増えていくと予想されるが、その増えた新ウマ娘によって今後の軸となるウマ娘がわかるかもしれない」ということです。これまでのウマ娘における軸となってきた馬。スペシャルウィーク、オグリキャップ、トウカイテイオー、そしてサクラローレルへと。過去の流れからも可能性はかなり高いと思われます。

 1周年で発表された新ウマ娘たちを見ると、サクラローレルはともかくとして、ヤマニンゼファーはトウカイテイオーと同期であり、すでに一度脚光を浴びた世代です。アストンマーチャンはウオッカやダイワスカーレットと同期。そして、結局キタサンブラックとサトノダイヤモンドの育成シナリオで登場しなかった1周年アニメPVのウマ娘2名。なぜ育成シナリオで登場しなかったのか? 1周年記念の看板ウマ娘がキタサンブラックとサトノダイヤモンドであることも含めて、今後の展開に含みが見えましたよね。

 まずはキタサンとダイヤモンドを軸として回っていくのではないかとも思えますが、はたしてどうなるでしょうか。今後新ウマ娘が追加された際には、そのウマ娘の“世代”に注目していくとおもしろいかもしれません。

 というわけで今回は4thライブでの発表を見ての妄想をやや掛かり気味にツラツラと書き綴ってみました。

 個人的にはファル子の“目指せ! トップウマドルへの道”が気になるんですよね。何があるのか想像するところはあるのですが、現状ではあまりにも妄想が激しすぎてこのコラムにも出せないレベルなので、まずは落ち着いて続報に期待したいところです。

 誰しも新情報には一喜一憂したりすることはあると思うんですが、ちょっと深呼吸して全体の流れを意識しながら新情報を繋げてみると、隠された何かを見つけた気になることがあります。

 それが実際に正しいか否かは別として、ああでもないこうでもないと未来を考えることって、とても楽しいんですよね。競馬の予想でもそういうことはあります。そして大体外れます。でもそれが楽しい。たまに当たるともっといい。そんな感じで『ウマ娘』というコンテンツを楽しんでいくのもいいのではないでしょうか。筆者はもうずっと『ウマ娘』の未来予想、というよりは妄想を外し続けていますからね。そういうものだと思って今回の記事も楽しんでいただけると幸いです。

 また次回もこういった“楽しみ方”を提示していければと思いますのでお時間ありましたらぜひご一読いただきたければ幸いです!

 それではまた!


“まとめページ”でこのコラムをチェック!

 連載コラム“ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話”のまとめページはこちらです。過去に掲載してきたコラムをここで一気に読むことができます。いろいろな驚きや発見があると思いますので、ぜひチェックしてくださいね!!

【連載コラム】ウマ娘が1.8倍楽しくなるお話 まとめページ | 電撃オンライン

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