ウィンブルドンのテニスの季節になると毎年思い出す。
50歳の記念にウィンブルドンへ3カ月の短期留学を決めた。英語の勉強ではなく、フラワーアレンジの勉強を本格的にやりたいと思ったから。以前、娘がホームステイしていた家に運よくお世話になることができた。英語は全くわからない。不安もあったが、お花の授業は何とかなるだろう。そんな安易な考えで飛び込んでみる。
日本の授業と全く違って、先生の作品を参考に自分で花を用意して創る。その後先生が各生徒にアドバイスする、そんな授業だった。
花をどこで買えばいいのか? まずは花屋さんを探さなければ。見つけた花屋さんにずうずうしくも勝手に通いつめ、ジェスチャーのみで店の手伝いをしたり、仕入れに同行させてもらったり、ブライダルの現場にも連れていってもらい、とても楽しい日々を過ごした。
そんなとき、学校の先生からフラワーショーに出展するように勧められた。英語がわからない私は意味がわからず理解するのに時間がかかった。花屋さんに花の調達を頼み、女の一生というテーマで作品を創ることにした。ベビーからガール、レディーへと、3種の花を創り、それをつなげる。
いろいろと規制はあったものの、部門別ではあるが見事1等賞をもらった。花屋さん、ホームステイのママ、学校の友人たちが見に来てくれて一緒に喜び合い、とても充実したウィンブルドンだった。
あ~、懐かしい!
今も思い出すと胸がジーンとする。
清水紀美子(73) 横浜市保土ケ谷区
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