netkeirinをご覧の皆さんこんにちは、金子貴志です。全国各地で記録的な猛暑ですね。水分補給を忘れず身体に気をつけながら夏を楽しみましょう。今回は6月下旬に参加した青森競輪「日刊スポーツ杯」を振り返りたいと思います。
オールスター投票ありがとうございました
青森の振り返りの前に書きたいことがあります。8月9日から14日の日程で、埼玉県の西武園競輪場で「第65回オールスター競輪」が開催されます。私はファン投票の結果、出場できることになりました。投票してくれた多くの方に心から感謝したいです。本当にありがとうございました。
オールスター競輪は他のGIとは違いファンの方に選んでもらうことで出場できるGIです。「ファン投票で選ばれる」ということはファンの方に認めてもらえたような、これまでやってきたことが報われたような気持ちになります。「期待に応えたい」と奮い立つモチベーションが湧き、練習をしている時から応援をしてくれる人の存在を感じます。この気持ちを胸に、できる限りの準備をして開催に臨めるように頑張ります。
準決勝でオールドルーキー北井佑季君と対戦
私は先月25日から27日まで青森競輪「日刊スポーツ杯」を走ってきました。この開催には深谷も参加していたので、とても楽しい開催でした。宿舎では深谷と植物のことやYouTubeのことを色々な話をして、リラックスの中で有意義な時間を過ごすことができました。
最近は深谷もYouTubeで発信しているので「コラボとかできないかな」といった話にもなりました。何をやろうかは検討中なのですが、もしも実現したらぜひ見てくださいね。
さて、レースの話ですが、私は準決勝で三重県の皿屋豊君と連係しました。そこで対戦したのがS級に特進して2場所目の北井佑季君と対戦。北井君はJリーグの「カターレ富山」や「松本山雅FC」などに所属していた元プロサッカー選手で、年齢は32歳の“オールドルーキー”です。
レースでは皿屋君も北井君を意識していたと思います。皿屋君も「S級に上がってきたばかりの北井君には負けられない」という強い気持ちもあって、残り1周半から皿屋君が北井君を抑えて先頭に立ちました。
結果は3番手に入った北井君にまくられてしまったのですが、2人の意地と意地のぶつかり合いは、間近で走っていて興奮しました。レースには負けましたが、皿屋君と北井君はファンを魅了する走りをしていたように思います。
レース後の光景に昔の自分が重なった
レース後、皿屋君と北井君が2人でレースを振り返っている場面を見ました。ついさっきまでは敵同士。2人ともプロとして凌ぎを削り合っていたばかり。でも勝負が終わり、検車場では切磋琢磨する“同士”になっていたんだと思います。選手はよくレース後に「反省会」をします。良く見る光景には違いないのですが、公務員から競輪選手へ転身し“オールドルーキー”と呼ばれた皿屋君と北井君が真剣に意見交換する姿からは特別な雰囲気を感じました。
こういったシーンは先行選手として戦っていた私には記憶にあるものです。私も強くなりたいとひたむきに「何かを吸収したい」と神経を尖らせていました。そんな昔を思い出して、私も熱くなりました。北井君を見ていると「すべてのことから何かを吸収しよう」と考えている姿勢が見受けられます。人柄も礼儀正しく、印象も爽やか、応援したくなる選手です。
そして決勝、北井君は深谷と同じ南関東地区ですが「別線勝負」でした。それを知り、私も前の日からレースを楽しみにしていました。結果は深谷が力の違いを見せつけての優勝。さすがの貫禄勝ちでしたね。「格」というものを感じさせる勝ち方だったように思います。北井君は敗れましたが、この経験が血肉になっていくのだと思います。私自身のことではありませんが、競輪界に現れたオールドルーキーにぜひ注目して欲しいです。
選手にとって1着は最高の薬
それでは最後に私自身の話をして筆を置こうと思います。ここまで書いた通り、青森の開催ではとても良い刺激を受けて、オールスターへ向かうためのモチベーションもさらに高まっています。
しばらく遠ざかっていた「1着」もここ最近は獲れるようになってきており「調子が上がってきているな」と自分自身が理解しています。『選手にとって1着は最高の薬』という言葉がありますが、まさにその通りなんです。トレーニングでも気持ちが乗り、さまざまな好循環を感じられます。
今の好調を具体的に言えば「新しいフレームと体がマッチしてきている」という感じですが、メンタルも良い状態です。ここからさらに上げて行けるように頑張っていきたいと思います。
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