2022年8月28日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレはK-POPに代表される「韓流」がドイツで一世を風靡(ふうび)し、ブームになっていると報じた。
記事は、ドイツ最大のK-POPファン向けSNSグループを運営するメディア企業を立ち上げた21歳のメリッサ・ヌドゥグアさんが「K-POPは私に快楽を与えてくれる。音楽を聞きながらダンスを練習して、みんなで一緒に踊るのがとても楽しい」と語ったことを紹介し、K-POP成功の秘訣(ひけつ)が調子の良い曲調、洗練されたダンス、アイドルの華美なイメージにあると伝えた。
そして、近ごろ韓国の美容、ケア製品がドイツで爆発的な人気を誇っており、ドイツ最大の韓国人コミュニティーがあるフランクフルトをはじめ、多くの都市で韓国の化粧品や肌ケアを提供するサロンが出現しているとした。また、今年5月には欧州初の大型K-POPフェスがドイツ中部の都市で開かれて7万人の観衆を集め、韓国の民間放送局も企画に参加したと紹介し、「ドイツが見込みのある市場であることを、韓国人がはっきりと認識したようだ」と伝えている。
さらに、K-POPダンスユニットShapagangのリーダーが「米国や欧州の他の国比べて、ドイツのK-POPコミュニティーはもともと小さかった。K-POPを知っている人は少なく、ダンス業界でもバカにされた。それが今年に入って大きく変化し、多くのダンサーがK-POPブランドに振り付けを依頼するようになった」と語ったことを紹介した。
記事は、K-POPについて「20人以上の人がダンスを完璧にシンクロさせる。チーム精神の現れであるとともに、完璧さへの追及がうかがえる。そしてこの特徴は、音楽にも適用されている」とし、ドイツの流行文化雑誌編集長が「音楽の制作レベルもとても高い」と評したほか、動画プラットフォームやSNSを上手に活用することでファンたちにアイドルをより身近に感じさせていることがK-POP成功のもう一つの理由であるとの見方を示したことを伝えた。
一方で「成功の背面にはダークな部分もある」とし、激しい競争の中で若者たちが専門のトレーニングを受けており、その厳しさや内容について議論が絶えず、芸能人の拒食や自殺といった情報も後をたたないと指摘。Shapgangのリーダーが「以前に比べて社会が芸能界の現実をより注目するようになった。K-POP業界では、アイドルが誰かとデートしただけでスキャンダルになり、蔑視されて自らのアイドル人生を終わらせざるを得なくなる人もいる。アイドルである前に、彼らも同じ一人の人間なのに」と語ったことを伝えている。(翻訳・編集/川尻)
からの記事と詳細 ( 「韓流」はドイツでも一世を風靡、一方で「ダークな部分」も―独メディア (2022年8月30日) - Excite Bit コネタ )
https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_900272/
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