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Saturday, August 13, 2022

『シー・ハルク』はデアデビルの「明るい面」描くと脚本家 スパイダーマン登場を画策も… - VG+ (バゴプラ)

『シー・ハルク』のデアデビルはどうなる?

MCUから最新ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』が2022年8月18日(木)から配信を開始する。5月に配信された『ミズ・マーベル』に続くMCUドラマ第6弾で、「ハルク」フランチャイズの最新作でもある。そんな『シー・ハルク』の配信と共に注目を集めているのは、チャーリー・コックス演じるデアデビルことマット・マードックの登場だ。

デアデビルはABC製作、Netflix配信で公開されたドラマ『デアデビル』(2015-2018) が人気を博し、MCUでも映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021) にチャーリー・コックス演じるマット・マードックが参戦。デアデビルとしての姿こそ見せなかったものの、弁護士としての優秀さと特殊感知能力“レーダーセンス”の片鱗を見せた。

『シー・ハルク』の予告編では、原作コミックで登場した黄色と赤のコスチュームを身に纏い、マットではなくデアデビルとして登場。ドラマ『ホークアイ』(2021) でのデアデビルの天敵キングピンの描き方は話題を呼んだが、今回のデアデビルはどんな風に描かれるのだろうか。

脚本家が語る

ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』のクリエイターで脚本を手がけるジェシカ・ガオは米The Directで、『シー・ハルク』でデアデビルを描けると聞いた時の感想をこう語っている。

彼(デアデビル)を使えるって聞いて、まず最初はショックを受けました。初めは彼の存在が議案の中にあると聞いても信じられませんでした。私たちは皆、「オーケイ、どこかのタイミングで誰かが“冗談だよ”って言うんでしょ」って思ってたんです。「残酷なジョークだね、どうせ登場させられないのに」ってね。だけど、その状態が続いていきました。

まさかの展開に驚きを隠せなかったジェシカ・ガオだが、チャーリー・コックス演じるデアデビルの登場は現実のものに。ガオはこう続けている。

チャーリーは素晴らしかったです。何をするにも躊躇がなくて、素晴らしい俳優ですし、素晴らしい人です。彼とデアデビルを私たちの世界に連れてくることをこんなにも楽しいものにしたのは、非常にドラマチックで少しヘビーで、とてもダークでシリアスなデアデビルを多くの人が既に見ているからです。

これはすべてのMCUキャラのカメオでもやったことなんですが、みなさんが知っている環境——つまり、もっとドラマチックでアクション志向でシリアスなところ——から彼女ら/彼らを連れ出して、私たちの世界に連れてくるんです。それでシー・ハルクのトーンで演じてもらうことができるのはとても楽しい経験でした。そのキャラクターの明るい面を見ることができるんです。

ジェシカ・ガオは、『シー・ハルク』にカメオ出演する他のMCUキャラと共にデアデビルも「明るい面」が描かれると発言している。ドラマ『デアデビル』では、デアデビルことマット・マードックの葛藤も含め、ダークな側面が描かれてきたが、『シー・ハルク』では一味違ったマットの姿が描かれることになりそうだ。

過去のキャラクターをMCUに

過去のキャラクターをその世界観に合わせるのではなく、新作を手がけるクリエイターの世界に持ち込むという方法は、マーベル・スタジオが定めたルールとも言える。ドラマ『ホークアイ』のエピソード監督であるバート&バーティは、『デアデビル』のヴィンセント・ドノフリオ演じるキングピンことウィルソン・フィスクを登場させた際に、「キャラクターたちが私たちの世界に入ってくる」と説明。キャラクターのオリジンであるユニバースについて扱うことはしないと、過去のドラマ作品とMCUドラマは“一方通行”の繋がりであることを示した。

デアデビルについては、7月に開催されたサンディエゴ・コミコン2022で、ドラマ『デアデビル ボーン・アゲイン(原題)』が2024年春にチャーリー・コックス主演で配信されることが発表された。こちらは全18話とされており、基本6話、コメディは9〜10話という他のMCUドラマとは一線を画すものになりそうだ。こちらではシリアスなデアデビルの姿が描かれることになるのだろうか。

スパイダーマン登場を画策も…

ドラマ『シー・ハルク』では、デアデビル以外にも多くのマーベルキャラがカメオ出演するとされている。ジェシカ・ガオはこれらのカメオについて、米The Directでこう話している。

コミックのキャラクターたちが数多く登場します。それらのキャラクターが法的に問題になるような面白いシチュエーションを考えるために、多くのキャラを使いたかったんです。しかし、権利の問題で使えないコミックのキャラクターがたくさんいました。もしくは、“マーベルならでは”の理由で使えないものもありました。ただ他の計画がある、としか教えてくれないんです。私たちは一生懸命情報を引き出そうとしました。もちろん教えてくれませんでしたが。

でも、これは言えます。MCUのキャラクターで私たちライター陣の多くが(使おうとして)使えなかったキャラクターは、スパイダーマンと、スパイダーマンのユニバースに関わっている周辺のキャラクターたちです。脚本家の中にスパイダーマンファンがたくさんいたんですよ。

『シー・ハルク』の制作陣は、様々なマーベルキャラクターを本作に登場させようと画策していたようだ。中でも、デアデビルと一足お先に共演を果たしたスパイダーマンは人気だったようだが、今回はスパイダーマンとその関連キャラの出演は叶わなかったことが明かされている。

スパイダーマンは、ニューヨークを舞台にしたドラマ『ホークアイ』でも登場が期待されたが、『ノー・ウェイ・ホーム』と終盤の舞台を共有するというオマケ要素の登場にとどまった。「スパイダーマン」フランチャイズのキャラクターがドラマに登場できない理由は、マーベルとソニーの契約内容にあると考えられる。

今でも「スパイダーマン」キャラの映像化の権利はほとんどソニーにあり、ソニーが版権を持つスパイダーマンキャラをマーベル・スタジオが使用するだけで権利料は発生するはずだ。サブスクという形態で利益を上げるDisney+の作品にキャラがカメオ出演した時に、どのような利益配分が行われるのかというのは、確かにややこしそうな話である。

本格的にMCUのマルチバースの扉を開いたスパイダーマンだが、ドラマでその姿が見られるのはまだ先の話になりそうだ。

ドラマ『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は2022年8月18日(木)より、Disney+で独占配信。

『シー・ハルク:ザ・アトーニー』公式サイト

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Source
The Direct 1 / The Direct 2

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デアデビルの『スパイダーマン NWH』でのカメオ出演の裏側はこちらの記事で。

『シー・ハルク』にはデアデビルが登場することも明かされている。映像はこちらから。

『シー・ハルク』には「ソー」シリーズから意外なキャラの登場も示唆されている。詳しくはこちらから。

『シー・ハルク』本予告の解説はこちらの記事で。

11月11日公開の映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』特報の解説&考察はこちらから。

『デアデビル ボーン・アゲイン』を含むMCUフェーズ5作品の情報まとめはこちらの記事で。

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