人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・28歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、キャリアで巡った国と地域の数は実に70に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は、ローマにいます。
今週はイタリアのナショナルオープン、欧州ツアー「イタリアオープン」に出場します。会場のマルコ・シモーネGCは2023年の欧米選抜対抗戦「ライダーカップ」開催コース。アップダウンも激しく、池も多く設けられている現代風のつくりです。
前週の「オメガ ヨーロピアンマスターズ」が行われたスイスからは電車でイタリアにやってきました。クラン・モンタナのホテルから選手関係者用のポルシェでシエールの駅まで送ってもらい、午前9時過ぎに乗車。20分ほど揺られて到着した駅で乗り継ぎ、さらに南下してミラノ中央駅まで向かいました。
そのまま乗車していても目的地にはつきますが、せっかくの楽しい旅の時間ですから途中ミラノで下車して、天井が鮮やかな駅を散策。ランチもとりました。
ミラノからローマまでは指定席の切符を買ってゆったり3時間を過ごしました。車窓に表示されている絵を見てください。誰かが「シーッ」と人差し指を立てているでしょう。「これ、電車のなかではお静かに」というサインで、ぺちゃくちゃしゃべったり、携帯電話で通話したりするのを控えさせるものです。一見おもしろいのですが、日本では車内では静かにしているのが基本的なマナーですから、僕たちが珍しいと思うのも当然かもしれませんね。
ローマ中央駅から今週宿泊するホテルまでは車で約20分、下町エリアにあるようで目の前が市場だったりしてとても楽しい。コースまでも20分ほどで、今週はシトロエンの高級サブブランド「DS」の車にお世話になります。
さて、日本に一時帰国していたキャディのメグさんが今週から復帰しました。前週は福岡での日本ツアー「Sansan KBCオーガスタ」で別の選手のバッグを担いで4日間戦ってからイタリアへ。さっそく火曜日にコースチェックをしてくれました。タフな移動ですが元気そう。サポートに感謝して頑張ります!
からの記事と詳細 ( 「いま僕はココにいます」Vol.123 イタリア編 - ゴルフダイジェスト・オンライン )
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