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Monday, January 10, 2022

アメフト・福岡SUNS挑戦の年、X1スーパーに初昇格…英会話教室で収入を確保、情報発信に力 - 読売新聞

 アメリカンフットボールの国内最高峰の舞台ライスボウル(東京ドーム)は、新春3日に熱戦が展開され、富士通フロンティアーズが栄冠をつかんだ。秋に開幕する新シーズンでは、ライスボウルの切符を懸けた日本社会人 Xリーグ 「X1スーパー」に、初昇格を決めたイコールワン福岡SUNS(福岡市)が参加する。「アメフト不毛の地」と呼ばれた九州から、頂点を目指す戦いが始まる。(緒方裕朗)

 昨年11月21日。博多の森陸上競技場(福岡市)のスタンドは、SUNSのチームカラーの赤に染まった。3200人以上のファンの前で電通キャタピラーズに快勝し、昇格が決定。約70人の選手は地元の大学のアメフト部OBなど九州在住者が主体だ。全員が集まっての練習は休日に限られる中、創部5年目でトップリーグに駆け上がった。

 脱サラしてクラブ運営を始め、選手とヘッドコーチを兼ねる吉野至代表(33)にとっては挑戦の連続だった。経営母体を持たないクラブで資金面の課題は切実。2021年シーズンの年間運営費は約5000万円で、遠征が増える22年は増額が見込まれる。営業に走り回ってスポンサーを獲得し、米国出身選手による英会話教室を行うなど知恵を絞って収入を確保してきた。

 九州で関心の低いアメフトをPRするため、SNSなどを通じた情報発信にも力を入れた。2020年には、大学時代に選手だったタレントのコージ・トクダ(34)を勧誘。「ブルゾンちえみ with B」で笑いを取っていたコージの加入は話題を呼び、マスコミで取り上げられる機会が増えた。プロ野球やラグビーのトップリーグからの転向組も積極的にスカウト。QB(クオーターバック)とWR(ワイドレシーバー)の二刀流で主力として活躍する西南学院大出身の伊藤嵩人(24)は「SUNSにはチャレンジングな環境がある。プレーするのがとても楽しい」と語る。

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