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Monday, January 10, 2022

訪問介護第一線「19歳の春」 湖西の専門学校生・神谷さん - 中日新聞

訪問介護の第一線で活躍する神谷衣美さん=湖西市鷲津で

訪問介護の第一線で活躍する神谷衣美さん=湖西市鷲津で

 湖西市商工会の介護職員初任者研修を修了した十九歳の専門学校生が、地元で訪問介護の即戦力として活躍している。あいち福祉医療専門学校(名古屋市熱田区)一年、神谷衣美さん(湖西市鷲津)で、母・尚世さん(48)らが開業した「おうちで暮らすサポートセンター」の最年少メンバー。「お年寄りにたくさん元気をもらえて、とても楽しい」とやりがいを語る。 (鈴木太郎)

◆初任者研修

 地元で地域福祉の体制づくりに奔走する母の背中を見て、介護の仕事を志した。高校一年の夏に市商工会の初任者研修が始まり、「近くで受けられるのなら」と第一期生として受講し、資格を取得した。高校卒業時から訪問介護を手伝い始め、昨年九月に運転免許を取得してから手伝いが本格化。平日の夜間や授業の休みの土日を中心に、多い日は一日で七、八軒を回る。

◆相手に添い

 けがで下半身にまひがあり、サービスを利用する同所の女性(77)は、訪問を毎日楽しみにする一人。ベッドから車いすへの移乗や洗面、着替えで神谷さんが介助し、最近は足で踏ん張る感覚を徐々に取り戻しつつある。「夫婦二人暮らしの家。若い人の声を聞くだけで雰囲気が明るくなり、リハビリへのやる気も湧く」と女性は喜ぶ。

 神谷さんは介護福祉士を目指して専門学校で学ぶが、授業では座学や介護施設での実習が中心。「人や家庭に合わせた接し方ができるし、お年寄りとの距離が近くなる。日常会話の中でも学ぶことが多い」と訪問ならではの良さを感じながら働く。「介護を通して地元愛が強まった。学校でさらに専門性を身に付けつつ、地元で働き続けたい」と意欲を示す。

◆市商工会で

 研修は、地域で不足する介護の担い手養成を目指して始まり、三年間で六十九人が修了して市内外の現場で活躍する。次回の研修は、十八日から三月十七日までの毎週火・木曜の午前八時半〜午後五時。受講費七万五千円とテキスト代六千円が必要。市商工会まで電話、ファクスするか直接窓口で申し込む。二十二歳以下は割引もある。(問)市商工会=053(576)0637

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