また、母の日アンケートでも行った「母親の子どもの勉強への関心度」について、父親にもアンケートを行いました。本年4月に育児・介護休業法が改正されるなど、男性の育児参加を推進する流れとなっていますが、勉強面での育児についてはどのようになっているのでしょうか。
▼調査記事URL
https://terakoya.ameba.jp/a000002811/
■子育て論だけでなく学び直しの姿勢にも感心の声…1位はつるの剛士
まずは、「家事・育児の参考になる父親芸能人」ランキングです。
1位 つるの剛士
- 「子どもにいろいろ手をかけすぎて、知らず知らずのうちに私も子どももしんどくなったとき、たまたまつるの剛士さんが『子どもは手をかけすぎない方がいい』と言ってたのを耳にし、それからつるのさんの子育て論をたくさん参考にしてきました」(30代前半・小学2年生の母親)
- 「いくつになっても学び続ける姿勢に感銘を受けます。また『すくすく子育て』でご自身の5人のお子さんの育児経験を語り、一人ひとりみんな違うし、悩みながらお子さんと接していらっしゃるお話は毎回勉強になりました」(40代後半・小学6年生の母親)
- 「子育てを楽しそうにやっており、また資格を取得するために短大に進学するなど本気で子育てをされているのに憧れますし、勇気が出ます」(40代前半・小学1年生の父親)
- 「子どもに勉強しろというだけでなく、自分も勉強している姿を見せるのは正しい。私も見習ってそうしています」(50代後半・小学5年生の父親)
2位 杉浦太陽
- 「ブログなどで子どもたちと仲が良いところや、奥さんと家庭のことを分担、共有しているのを見て、家庭環境の良さ、子どもへの良い影響があると感じる(30代後半・小学2年生の父親)
- 「子どもが宿題をやりたがらないとき『無理にやらせるのではなく、いかに楽しく取り組めるかを考える。算数の宿題なら 1問に対して10カウント数えると子どもが楽しくその時間内に解こうと取り組む』と話しているのを以前見かけ、なるほどと感心した。つい無理矢理させてしまいがちなので楽しく取り組めるよう色々工夫したいと思いました」(30代後半・中学1年生の母親)
- 「たまひよのサイトで『子どもの長所や興味に関心を持つ』ということを語っておられました。自分のことに置き換えたとき、忙しさにかまけて少し忘れているような気がしていたので、参考になりました」(40代前半・小学6年生の母親)
3位 関根勤
- 「娘さんに『勉強よりも、生きること(人生)はとても楽しいことだということを伝えることが親の一番の役目だと話している』というのを聞き、とても感銘を受けました」(30代後半・小学5年生の父親)
- 「今でも娘さんと友だちのような関係を築かれているので、同じ女の子の娘を持つ自分としても非常に為になる教育論が多く参考になります」(30代後半・中学2年生の父親)
- 「以前『小学校までできる限り子どもとの時間を作り、子育てもやりきった』みたいなことを言っているのを聞いた。自身に置き換えたときに、子育てをやりきったと正直思えないし…単純に凄いと思った」(40代前半・小学5年生の父親)
4位 谷原章介
- 「子育てで大切していることとして『食べる時のしつけや所作、あいさつ、約束を守る』をあげられていました。当たり前のことですが大切なことだと思い、参考になりました」(40代前半・小学6年生の父親)
- 「以前、番組で谷原さんが『なぜ家事がそんなに出来るのか』という質問に谷原さんのお父さまも当たり前に家事を行っていたとのことで、親の背中を見て子どもの価値観は育つのだと思いました」(50代前半・中学1年生の母親)
5位 市川海老蔵(11代目)
「たまたまテレビで見た海老蔵さんの特集の中で、子どもたちへの接し方が、優しさの中に子どものことを考えた厳しさがあり、歌舞伎とプライベートのメリハリをしっかりと子どもたちに教え、真っ直ぐ向き合っている姿はとても参考なりました」(30代後半・中学1年生の父親)
- 「テレビで見たときに、料理の段取りがうまく、料理の仕方がとても参考になりました。父親のふるまいについてもスマートで好感度が高くなりました」(30代後半・小学2年生の母親)
5位 中尾明慶
- 「『子どものことは些細なことでも全部共有する。それが父親の自覚を育てる』という言葉に共感しました。 母親の方が子どもの情報量は多いかと思いますが、それを子どもの父親である夫に情報共有してくれる妻への感謝までしてくれて、嬉しいことです」(30代後半・小学2年生の母親)
- 「YouTubeで息子さんと仲良く出演しているのを見て、子どもにとって優しくて楽しい父親なんだろうなと思ったからです。いつもニコニコしていられる関係性は羨ましいです」(40代前半・小学2年生の父親)
10位以下では、タレントのryuchellさんも根強い人気。これまでの価値観を覆す育児論に母親からは共感の声が寄せられています。また父親は自身を見直すきっかけとして、その発言に注目しているようです。
■子どもの勉強…母親は8割、父親も7割が「関心がある」と回答
続いて、母親と父親の子どもの勉強への関わり方について聞いてみました。
子どもの勉強について「とても関心がある」と答えた割合は母親24.8%、父親20.7%とあまり大きな差はありませんでした。全体では母親は約8割、父親は約7割が「とても関心がある」「関心がある」と答えており、母親の方がやや高いとは言え、父親も子どもの勉強に対して高い関心を寄せていることがわかりました。
では、現実にはどの程度関わっているのでしょうか。子どもの勉強を見る頻度や関わり方について尋ねたところ、母親と父親でその頻度に大きな差が出ました。
「子どもの勉強をみる頻度」についてのアンケートでは、8割以上の母親が週に複数回(「毎日」「週4~6日」「週2~3日」)子どもの勉強を見ているのに対して、父親は約4割にとどまりました。
この差は就業状況によるものではなく、就業状況別に見ても、正規職員で週に複数回見ている母親が76.3%にのぼる一方、父親はわずか33.2%でした。
勉強への関わり方では、母親・父親ともに「分からないところを聞かれたら教える」が圧倒的に多く、保護者はなるべく子どものやる気や意思を尊重したいと考えているようです。
また、母親より父親の方が「勉強を教える」(18.1%)と「見守るだけ」(15.2%)の割合が高く、父親は勉強を見る頻度が少ない中でどのように関わるべきかを模索している様子もうかがえました。
■父親が「勉強しなさい」と言わないのは本人の自主性を尊重しているから!?
父親が子どもの勉強との関わり方を試行錯誤している様子は「子どもに『勉強しなさい』と言う頻度」について尋ねたアンケートの結果からも読み取れました。
「勉強をしなさい」と言う頻度は母親の方が圧倒的に高く、「頻繁に言う」が17.6%、「ときどき言う」が51.9%でした。一方の父親では「全く言わない」が最も多く43.5%。ただ「全く言わない=関心がない」というわけではもちろんありません。
- 「自分が子どものとき、頻繁に『勉強しろ』と言われたので、子どもには極力そういったことは言わないようにしています」(20代後半・小学6年生の父親)
- 「勉強することが嫌で苦行にならないように強制はしません。勉強は沢山の時間をかければ良いというものではないと思っています」(40代前半・小学6年生の父親)
- 「学力の基礎は日常生活に転がっているので、勉強だけしても頭脳の根本は成長しないから」(30代後半・小学5年生の父親)
- 「本人(夫)曰く、役割分担しているとのこと。妻(私)が勉強に関して子どもと多く関わっているので、夫はあまり口出ししたくないよう」(30代後半・小学4年生の母親)
- 「基本的に声がけをするのは私(母親)の方で、あまりにも子どもにやる気がないときだけ、夫も言う」(30代後半・小学2年生の母親)
■まとめ
「家事・育児の参考になる父親芸能人」では、つるの剛士さんが圧倒的1位となりました。子育て術だけでなく、自身も保育士の資格をとるために学校へ通うなどといった姿勢が保護者たちの支持を集めています。
そして子どもの勉強面については、約7割の父親が子どもの勉強に関心をもっていることがわかりましたが、実際に関わる頻度は圧倒的に母親の方が高く、負担が集中している現実が見えてきました。
子どもの勉強に関わる頻度の低さについて、父親側からは子ども本人の自主性を尊重する意見が多く寄せられていましたが、一方で母親にはその意思が伝わっておらず、不満を抱いている人も多いようです。
【調査概要】
調査時期:2022年5月13日~2022年6月6日
調査方法:インターネット
調査地域:全国
調査人数:小学生~中学生の子どもの保護者508人
調査内容:「父の日」に関するアンケート
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