2020/04/30 10:30 ウェザーニュース
新型コロナウイルスの影響が長期化していますが、自宅にいながら春の花を楽しむことで、少しでも心の癒やしにしたいですね。せっかく飾った切り花を、できるだけ長く楽しむコツについて、フラワーデザイン界の第一人者である川崎景太さんに教わりました。
じつは、花を長持ちさせるための大切なポイントは、実際に花を飾る前の準備にあります。フラワーショップで購入したり庭で摘み取ったりした花をそのまま飾るのではなく、飾る前に“ひと手間”加えるようにします。そうすることで、花の鮮度が保てるようになるのです。さっそく川崎さんに花を長持ちさせる方法を紹介してもらいましょう。
プロに教わる「花を長持ちさせる3ステップ」
花や花茎、葉を新聞紙などの紙で包み、テープなどで止めます。花の上部分を紙からはみ出さないように包むことで、曲がるのを防ぐことができます。
【Step2/茎を斜めに切る】
紙の下部分から出ている花材の茎は、断面が斜めになるようにハサミでカットします。斜めにカットすることで断面の面積が大きくなり、水を吸い上げやすくなります。
【Step3/1~2時間、吸水させる】
水が入った容器に入れ、切り花がシャキッと元気になるまで1~2時間、吸水させます。この時、水の腐敗を防ぐため、水に触れる部分の花材についている葉は取りのぞきます。
この3ステップで準備は完了。たっぷり吸水した花材を使って活ければ、いつもより格段に長持ちするはずです。
「根のない切り花は、茎や枝の切り口から水を吸い上げ、葉で呼吸をしながら水分を蒸発させています。葉などをさばくのは、水の蒸散量を減らし、花材がしおれるのを防ぐ目的もあります」と川崎さん。葉をさばくのは、いつまでも切り花がみずみずしくシャキッとしていられる秘訣といえます。
花にとって快適な環境を与えていれば、より長くいきいきと咲き誇っていられるもの。飾った花を長持ちさせる工夫をすることは、私たちが毎日を丁寧に生きるための小さな知恵でもあります。
取材協力/川崎景太(KEITA KAWASAKI・フラワーアーティスト) HP:https://ift.tt/2iZyGRD
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