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Tuesday, December 29, 2020

【注目のジュニアテニス選手特集①】クロスリー真優選手「練習してきたことが試合でできるととても楽しい」 | テニス - SPORTS BULL

将来の活躍が期待される注目のジュニア選手を紹介するこのコーナー。第1回目は、2019年全日本ジュニア14歳以下、RSK全国選抜ジュニアU13覇者のクロスリー真優選手にインタビュー。どのようなきっかけでテニスを始め、日ごろはどんな練習を行っているのか。日本テニス界のダイヤの原石に迫る!

クロスリー真優選手の写真をチェック

練習は公共コートで2時間のみ!
「打ち方や体の使い方など基本が中心です」

――クロスリー選手がテニスを始めたのはいつですか?
「8歳ぐらいです。それまではサッカーや体操、水泳などいろいろなスポーツをやっていて、最後に出合ったのがテニスでした。体験教室みたいなのに参加してみよう、と。テニスがいちばん自分に合っていて、楽しいと感じたので、今はテニスだけに絞ってやっています」

――テニスのどんなところが楽しいと思ったのですか?
「相手と一対一で勝負するところですね。テニスに絞るまでは特にサッカーを一生懸命やっていたのですが、サッカーはチームで戦うけれど、一人で戦うテニスのほうが自分に合っていると思いました。最初は、ラケットでボールを打つ動きなど道具を使うのは難しいなと思いましたが、慣れてくると楽しくなっていきました」

――どこで始めたのですか? 今の練習場所も同じところですか?
「東京の、いろいろなスポーツがある大きなスクールのようなところで始めました。今は、自分で公共のテニスコートを借りて、コーチと練習しています」

――公共のテニスコートで練習とは驚きました! どんな練習をしているんですか?
「コーチと一対一でラリーする中で、フォームや体の動かし方などを中心に教えてもらっています。コーチからいろいろなボールが飛んでくるので、そのボールに合わせた動きができるようにする練習です。戦術系の練習はあまりやっていなくて、ゲームは最後の10分ぐらいしかやりません。それ以外は、打ち方など基本的なことを意識して練習しています」

――練習時間はどれくらいですか?
「コートが2時間単位でしかとれないので、1日2時間です。夏休みとか時間があるときは延長して4時間ぐらい練習したりしますが、学校がある日など平日は2時間しかやりません。土日もコートが取れないことが多いので、コートが取れなければ練習はしないんです。オンコート以外でもラケットを握っての練習は特にやっていません。ただ、テニスの動きに直接つながるような股関節を動かすなど、そういうトレーニングは家でやったりしています」

――クロスリー選手が得意としているショットは何ですか?
「フォアハンドのストロークです。バックハンドと比べたら、フォアのほうが自信を持っています。フォアでラリー時に相手を追い込んだり、自分の展開にしたりして、浮いてきた球を決められるようになるのが理想です。フォアでウィナーをとったり、ポイントにつなげられるようにしたいです」

――フォアハンドを打つときはどんなことに気をつけていますか?
「フラット系のショットを打つよりもスピンをかけるほうが得意なので、スピン系のショットで相手を追い込んだり、相手を左右に振ったりするように心がけています。それもあって日ごろからスピンをたくさんかけられるような打ち方は意識しています。
 女子の場合、フラット系のボールで速いテンポのラリーが多いので、それを自分がフラットで返しても相手のほうがうまいし、勝つことが難しいので、私はスピン系のボールを多くするように意識しています」

――課題としているショットはありますか?
「バックハンドが不得意なので、バックを強みにできるようになりたいです。バックではラケットが体に近くなったりして詰まったり、振り遅れたりすることが多いので、ラケットを体から離して遠いところで打つように意識しています。でも、フォアもサーブもボレーも、全部のショットのレベルを少しずつ上げていけるように意識しています。
 中でも特にサーブは武器にしたいという気持ちがあって、最近はサーブでコースを正確に狙えるようになってきました。サーブをワイドに打って、相手を外に出して返ってきたボールをフォアで仕留める、といった展開に持っていけたらいいなと思うので、そういうことを考えながら取り組んでいます」

スピンがかかるピュアアエロがお気に入り
ウエアにはこんなこだわりが……

――クロスリー選手はバボラの「ピュアアエロ」を使っていますよね。なぜこのモデルを使おうと思ったのですか?
「コーチがバボラを使っていたので試して打ってみたら、スピンがよくかかって自分のプレースタイルに合っているなと思ったからです。小学4年生ぐらいからこのモデルを使っています。『ピュアドライブ』も試してみましたが、『ピュアアエロ』のほうがよりスピンがかかったので、スピンがかかるラケットのほうがいいなと思いました」

――ほかにギアについて意識していることはありますか?
「シューズやストリングなどではあまり意識していることはありませんが、ウェアに関してはげん担ぎするタイプで、“このウェアでこの選手に勝ったら、次の対戦でも同じウェアを着よう”と決めています。以前、試合の途中でトイレットブレイクに行って、別のウェアに着替えて逆転勝ちしたことがあったので、“あ、これだな”とげん担ぎするようになりました(笑) 負けちゃったときのウェアはあまり着ていないです(笑)」

――ルーティーンなどはありますか?
「それはあまりないです。ただ、試合のとき、朝ご飯がバイキングだったら勝った日の朝食と同じものをとったり、あとは試合中できるだけコートのラインを踏まないように意識しています。ベンチに戻るときとか、ベンチからコートに戻るときなど、気分的にラインは踏まないほうがいいかな、と。でも、たまに踏んじゃうと“あ、やっちゃった”って思います(笑)」

――朝食の話が出ましたが、食事で気をつけていることは何かありますか?
「それはあんまりないですね」

――それでは好きな食べ物はなんですか?
「お好み焼きが好きです。味とか全部好きですが、自分で作ったりするところも楽しいなと思います。
 基本的に食べることは好きなので、給食もおかわりして食べます。夕ご飯も、お母さんに“今日のご飯は何?”って毎日のように聞きます(笑) 食べる量も多いようで、私には高校生のお兄ちゃんがいるんですけど、お父さんとお兄ちゃんと3人で同じぐらいの量を食べるとお母さんが言っていました(笑)。
 テニスの前とかは、おにぎり一個とお肉などのおかずを食べたりします。甘いものとかも食べたいんですけど、おにぎりとかしかないのでご飯系を食べています」

――中学2年生ですもんね。甘いものとかも食べたいですよね。話は少しそれますが、学校生活は楽しいですか?
「すごく楽しいです。勉強はあまり好きじゃないですけど(笑) 休み時間に友達と話したり、遊んだりするのが楽しいです。体を動かすのが好きなので、ほぼ毎日、休み時間に校庭に行って友達とバスケットボールをやったり鬼ごっこしたり、みんなで歌を歌ったり踊ったりしていることが多いです(笑)」

――好きな教科はありますか?
「特に“これ”というのはないんですけど、本を読むのは好きです。今は、アンネ・フランクやアドルフ・ヒトラーなどが出てくる話の本を読んでいます。机に向かって勉強するのはあまり好きではないんですけど(笑)  本はよく読んでいます」

――自由時間はどんなことしていますか?
「iPadでYouTubeの動画を見たりしています。よく見るのは、“わっきゃい”という人のチャンネルです。自分の個人的なニュースを本当のニュース番組のようにしている動画を上げていて、それがとてもおもしろいんです(笑)。
 あとは、暇な時間があれば音楽をずっと聴いています。お兄ちゃんにSpotify(音楽ストリーミングサービス)を教えてもらったので、SpotifyでJ-POPを聴いています。特に好きなのは米津玄師。いつかコンサートとかにも行ってみたいです(笑)」

目指すのはみんなから応援される選手
「練習してきたことを試合でぶつけたい」

――今年は新型コロナウイルスの影響でテニスができない時期が長かったと思いますが、自粛期間はどんなことをしていましたか?
「はじめのほうは、テニスコートとかも空いてなかったので、トレーニング系が多かったです。少しずつテニスコートが再開してからは、試合がほぼなかったので、打ち方など基本的なことを重視して練習していました。やっぱり練習よりも、試合のほうが楽しいなと思います」

――試合のどんなところが楽しいですか?
「自分のプレーができたときや、課題ができるようになったときはすごく楽しいなと思います。それまでの練習で積み重ねてきたことや目標だったことが、試合の中で一つずつできるようになると、自信にもなるので楽しいです」

――齋藤咲良選手など同世代のライバルの存在は気になりますか?
「ライバルは齋藤さんだけでなく、たくさんいると思っています。でも、特に小さいころからずっと一緒にやっているのが齋藤さんで、対戦した回数はいちばん多いかもしれません。全国大会の決勝戦ではよく当たっている印象です。12月半ばに行われたJOCジュニアオリンピックカップ第41回全日本ジュニア選抜室内でも、予選の1次リーグ戦でたまたま同じ組に入っちゃいました(このときはクロスリー選手のストレート勝ち)。大きな大会の大事なところで齋藤さんと当たることは多いなと思います。もちろん試合では負けたくないですけど、それ以外の場面では、特にライバルだからとか意識したことはありません。以前、群馬で試合があったときに、齋藤さんのおうちに泊まらせてもらったこともありますね」

――理想のプロプレーヤーはいますか?
「カロリーナ・プリシコワ選手です。フォームがダイナミックでかっこいいなと思います。以前、東レ パン パシフィック オープンテニスでコイントスに呼ばれて行ったときに、プリシコワ選手に教えてもらう機会がありました。少しだけラリーしてくれて、握手してもらいました。そのときにかっこいいなと思いました」

――最後に、来年の目標や将来の夢を教えてください。
「来年も試合があるかどうかわかりませんが、自分のできる最大のプレーを全部の試合でできるようにしたいです。これまでやってきたことを試合にぶつけて、一つひとつ出場した大会で頑張りたい。そして将来は、みんなから応援されるような選手になりたいです」

少し照れながらも素敵な笑顔で、一つずつていねいに答えてくれたクロスリー選手。年明け2021年1月2日(土)18時半より放送されるテレビ番組『とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』(テレビ朝日)に出演するとのことなので、ぜひテレビでクロスリー選手のプレーに注目してみてはいかがだろうか。


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