厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大により、2021年1月7日時点で解雇見込み労働者数が、8万人を超えたと発表しました。 特に、非正規雇用が多い飲食業や小売業に影響が出ています。これによりアルバイト収入の激減、中止等により「簡単に稼げる、高額」などのSNS上のうたい文句にひかれて闇バイトに手を染めてしまう若者が増えています。 闇バイトの勧誘はいったいどこに潜むのか、気を付けるべきこと、「あれ、おかしいな」と思った時の対処法などを解説します。
闇バイトの実態
一例をご紹介します。 19歳の少年は、新型コロナウイルスの影響で建築現場の仕事を失いました。借金を返すめどが立たなくなり、友人に相談したところ闇バイトを教えられ、SNSで探したそうです。 紹介されたのは、高齢者からキャッシュカードをだまし取る“受け子”の闇バイトで、報酬は30万円でした。仕事を斡旋した人からは、「簡単です、捕まった人はいません」と言われたそうです。それで特に怖いとも思わず、わりと軽い気持ちで言われるがまま銀行員になりすまし、指定された家を目指しました。 ところが、玄関先でだまそうとした相手に詐欺だと見抜かれ、自首するように説得され、その日のうちに少年は逮捕されました。他にも大学生らが消火器の点検を装って住宅に押し入り現金などを奪おうとしたり、持続化給付金の不正受給で逮捕が相次いだりと学生にもSNSを使った言葉巧みな勧誘がおよんでいます。 犯罪指示役とのやり取りには、ロシアの企業が開発した「テレグラム」というメッセージアプリが使われるのですが、アプリに時間を設定しておけばそれまでのやり取りが自動で消去される機能がついており、消えたメッセージは復元できず、サーバーにも痕跡が残りません。 それが若者たちの犯罪に関わる敷居を下げる一因にもなっています。
闇バイトは犯罪
短時間で簡単にできるのに、そんなに高収入を得ることができるのでしょうか。 それは、高齢者からキャッシュカードをだまし取る「受け子」も、住宅に押し入り現金を奪うのも、持続化給付金の不正受給もすべて「犯罪」だからです。 軽い気持ちでやった行為でも罪に問われます。例えば「受け子」は、詐欺罪に問われます。 また、住宅に押し入り現金を奪う行為は強盗罪です。逮捕された場合、初犯であったとしても実刑判決がくだされることは珍しくありません。たとえ未成年者でも、14歳以上であれば逮捕・勾留されます。
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