私たちが生きていくのに欠かせない水。身近にありすぎて普段は見過ごしている水について、「これはどういうことなのだろう?」ときっと不思議に思うことがあるはず。その「なぜだろう?」こそが、子どもの自由研究の第一歩です。今回は、琵琶湖博物館の学芸員中井克樹さん(59)に「水」に関するおすすめの夏休みの自由研究を4つ紹介してもらいます。 ※水辺へは、天気のよい日にお家の人と一緒に行きましょう。流れの激しい場所、深みのある場所には近づかないよう十分注意してください。
1匹まるごと!魚の骨ってどうなってる?
【準備するもの】 ・魚 ※大きい魚と小さい魚を比べるときは2匹用意 ・大きめの鍋 ・調味料 ・皿 ・箸 【手順】 1)魚を準備する。川で獲るのも、スーパーや魚屋さんで買うのも、どちらでも大丈夫。 2)魚を料理して食べる。焼くよりも煮るのがオススメ。 3)魚を箸で骨と身に分け、身はおいしくいただく。 4)骨だけを残し、骨の名称やはたらきを図鑑やインターネットで調べてまとめる。 【まとめ方】 魚の骨は、撮影するのも良いし、絵を描いてそのまま骨を貼り付けるときれいな仕上がりになります。複数の魚を比較した場合は、表にまとめるのも良いでしょう。 【分析ポイント】 魚の骨をキレイに残すコツは、1)頭から尻尾に向けて、背骨に沿って箸を入れる。2)上の身と下の身を食べ、背骨をペリッとはがす。3)裏返しにして同じように身を食べる。お湯をかけながら少しずつ身を取り除いても構いません。観察しやすいのは骨がしっかりしているタイ、アジなど。大きな魚と小さな魚の骨の数を比較することもできます。また、人間と魚は同じ脊椎(せきつい)動物だと知っていますか。体のつくりは異なりますが、魚の胸ビレは人間の手(前足)、腹ビレは人間の足(後ろ足)というように似ている部分もあります。人間と魚の共通点を探してみるのも面白いかもしれません。
カタツムリとナメクジはどこがちがうの?
【準備するもの】 ・カタツムリとナメクジを入れる透明の容器 ・ティッシュペーパー ・ナメクジを直接触りたくない人用にわりばし 【手順】 1)カタツムリとナメクジをつかまえる。 2)容器の底に湿らせたティッシュペーパーを敷く。 3)カタツムリとナメクジをそれぞれ入れて、エサの食べ方やはい方を観察する。 ※ナメクジが隙間からはい出ないようにしっかり蓋をする。 【まとめ方】 カタツムリとナメクジを比較するポイントは、1)エサとふんの関係(にんじんを食べるとふんもオレンジ?) 2)触角の長さや開いたときの角度比べなど。ナメクジは殻のないカタツムリと思われがちですが、殻がないのは進化の証拠。どのように「ナメクジ化」が進んだのかを調べてみるのもいいですね。 【分析ポイント】 カタツムリもナメクジも梅雨の時期、アジサイの葉の裏にいるイメージがあります。実は、夏でも植物のある湿った場所で見つけることができます。石と石の間に隠れているので、雨が降っているときや夜に出かけると良いでしょう。コハクガイ、トクサオカチョウジガイ、チャコウラナメクジなど外来種のカタツムリは庭先で見つかりやすい種類。死んだカタツムリの殻を見つけた場合には、その殻が上から落ちてきたのかなど、どこから来たのかを考えてみては。そこがカタツムリのすみかかもしれません。 カタツムリがいなかった!という人へ 最近、カタツムリが少なくなったという話をよく聞きます。それは、市街化や宅地化が進み、カタツムリの仲間が一掃されてしまったから。図書館に電話をし「○○市○○町の古地図はありますか」と聞くと、住んでいる街の開発の歴史がわかります。今と昔で何が変わったのかを調べてみるのもおもしろいですね。
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