2022年7月24日に富士スピードウェイにて「FUJI 86・BRZ STYLE 2022」が開催され、そのなかで2022シーズンスーパー耐久の取り組みを振り返るトークショーがおこなわれました。
2022シーズン スーパー耐久の開幕戦から第3戦まで振り返る!
2022シーズン スーパー耐久のST-Qクラスに参戦している、ORC ROOKIE RACING GR86 CNF CONCEPTとSUBARU BRZ CNF concept。
それぞれが将来のGR86&BRZのため、未来のクルマ作りのために参戦しているが、そのなかで苦労する部分も多いと「FUJI 86・BRZ STYLE 2022 S耐トークショー」で語られました。
このトークショーに参加したのはGRカンパニーの藤原裕也氏、ROOKIE RACINGから大嶋和也選手、蒲生尚弥選手。
Team SDA Engineeringから本井雅人監督、山内英輝選手と井口卓人選手が登壇した。
2022シーズンはガチンコで戦うとして、毎戦熱い戦いが繰り広げられています。
スーパー耐久参戦のそれぞれの目標はGRは「レースを通じてもっと良いくるま作り」。
スバルは「燃料・内燃機関の選択肢を増やす。若手エンジニアの育成」が大きな柱となっている。
実際にマシンに乗って走るドライバーとして大嶋選手は「レーシングドライバーはサーキットを走っているとついついタイムを追いかけてしまいます。けどこの取り組みはレーシングカーを作っている訳ではなくて、次世代車のベース車をレースを通じて作っている訳です。その辺の難しさはあります」とレーシングカーではなくて市販車のベースとなる車両開発の難しさを語っています。
また蒲生選手は「普段できないことをやらせてもらっているのでとても楽しいです」と朗らかでした。
一方、スバルの山内選手は「僕たちも楽しくやっていますけど、最初からトヨタさんが速くて悔しい思いもしています」と悔しがっている様子。
続けて井口選手は「スバルが自動車メーカーとしてレース活動していることがほとんどなかったと思うので、メーカーのエンジニアと一緒に仕事ができるのは良いことだと思います。レース参戦が始まる頃に、本当かどうかわかりませんけど、勝った方の仕様を次のクルマに採用する。なんて言われたのでものすごくプレッシャーを感じながらやっています」と重圧を感じながら走っている苦労を述べていました。
さらに山内選手は「市販車を作っている若いエンジニアのみなさんと一緒にレースをやっていますが、レース現場での言葉使いや意味合いと、市販車を作り上げるための言葉の意味合いなど、話が通じにくい部分もあり最初の頃はコミュニケーションをとるのも大変でしたが、最近はコミュニケーションも活発ですし、何より若手エンジニアの皆さんが目をキラキラさせながらいろいろ提案してくるんですよ。最初は不安でしたけど、今ではすごく頼もしい感じです」と短期間で一気に成長している様子を語っています。
レースで実際走っている車両についてはギリギリの時間で開発がおこなわれており、大嶋選手は「鈴鹿の開幕する直前でシェイクダウンをしたんですけど、そのときはだいぶ怖かったんですよ。鈴鹿は高い負荷の掛かるコースなのでこれで大丈夫なのかなと心配になりました」と話します。
蒲生選手は「カーボンニュートラル燃料を使ったロングランもできていなかった」と開幕戦までギリギリの開発がおこなわれていたことが明かしてくれました。
ギリギリで開発がおこなわれていたのはスバルも同じで、井口選手は「鈴鹿で初めて乗ったのは確か雨だったはずですけど、コースを走ってピットに戻ってきて、山ちゃんと何も話さず目と目を合わせて『これはどうする?』と雰囲気になったのを思い出しました」と手探りの状況で走り始めたのを思い出していました。
からの記事と詳細 ( GR86&SUBARU BRZの挑戦を振り返る!? 次に繋げる熱き戦いは「勝つだけじゃない大変さ」もあった!? S耐「苦労話」とは - くるまのニュース )
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