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Wednesday, May 6, 2020

【新型コロナ VS. 世界のダンスミュージックシーン】アーティストたちが伝える各国の現状、シーンと彼らのこれから【Thomas Gold/ドイツ】 - iFLYER

新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けている中で、日本〜世界各国で活躍するアーティストたちに、彼らの住む国の近況と、仕事、音楽シーン、そして彼ら自身の生活に対する今現在の想いをインタビューしていくシリーズ「【新型コロナ VS. 世界のダンスミュージックシーン】アーティストたちが伝える各国の現状、シーンと彼らのこれから」。

今回は、先日、夏にぴったりなトラック "Got To Know" をリリースしたばかりの、ドイツ出身の DJ / Producer、Thomas Gold(トーマス・ゴールド)にインタビュー。来日公演の度に、ここ日本でもその人気を見せつける彼は、DJ MAG TOP 100 DJs で82位へのラインクイン経験もある世界で活躍するアーティストの1人だ。

>>Got To Know のダウンロードはこちらから!

(日本語翻訳)
よう! 日本のみんな! Thomas Gold だ。みんなが元気でいることを願っているよ。僕は元気だよ、僕は家にいる。日本はゴールデンウィークだね、みんな外に出たいと思うけど今は安全に、そして家にいよう。新型コロナが収束したら、僕は必ず日本へ戻るよ。その時はまた一緒にパーティーしよう! だから今は家にいよう。また会おう!


自身のレーベル "Fanfare Records" もローンチした Thomas Gold に、新曲や自身のレーベルについて、新型コロナウイルスの影響により外出できない中での彼の居住地・ドイツでの近況についてを尋ねた。
 

iFLYER:つい先日リリースされた "Got To Know." は、とてもキャッチーで夏にピッタリな1曲なので、野外のフェスで聴くのが楽しみです。"Got To Know." は、これまでのあなたのトラックのテイストも残しつつ、少し違ったサウンドにも感じられます。この楽曲を制作した際のエピソードを教えて下さい。

Thomas Gold:うん、その通り! 僕は制作過程で今までと少し違う道を通ったんだ。ヴォーカルのデモを受け取ったとき、すぐにこの声と一緒に vocoder をプレイするアイディアが浮かんだ。
※vocoder ……音声圧縮技術の一種で、人間の声をシンセサイザーで解析し、機械的に合成し直して音を鳴らす技術。

それから、もっと軽やかなグルーブやサウンドの方が、古典的なプログレッシブなアプローチをするより合っていると感じた。だから、制作するときにベース部分に焦点を当てて、いくつかのビッグサウンドも加えた。もちろんボーカルもね。だから、これから来る夏の季節にピッタリな1曲だと思う、君が言ったようにね。

iFLYER:楽曲を精力的にリリースしたり、第一線で常に活躍されているのは素晴らしいことである一方、難しいことでもあります。音楽を制作する上でどういったことからインスピレーションを受けていますか?

Thomas Gold:実は僕は、ありとあらゆるものからインスピレーションを受けている。音楽を聴いているとき、他の DJ たちがプレイしているのを見ているとき、スタジオで自分のシンセサイザーで遊んでいるとき……時には、ベッドで横になっている際に、いきなりアイディアが浮かんでくることもある。それからよく起きることだが、何時間も飛行機に乗っているときにとてもクリエイティブになれたりするんだよね。だから、今は実はアイディアを発展させるのにいい機会ではあるよね、だってすごく長い時間家にいるから(笑)。

iFLYER:ご自身のレーベル "Fanfare Records" をローンチして、あなた自身も A&R として動いているそうですね。自身のレーベルを持つことは自身の1つの夢だったとおっしゃっていましたが、なぜ自身のレーベルをローンチしようと決めたのですか? またどんなアーティストを探していますか?

Thomas Gold:自分のレーベルをローンチしてもう既に結構時間は経っているんだけど、"この時だ" って瞬間を待っていたかったんだ。2019年初夏だね、"今だ" と思った。僕の周りには素晴らしいチームがいたし、やっと Fanfare Records をローンチするに至った。だって、素晴らしいチームが一緒にいないと良いレーベルを運営できないからね。夏の間、みんなで今後の計画を立てて、その年の秋に最初のリリースをした。
音楽的には、新鮮な音楽とサウンドを僕たちは探している。それから Fanfare Family にフィットして、インスパイアしてくれるようなアーティストも探しているね。音楽のスタイル的には、ハウス・テックハウス、フューチャー、ベースハウスだね、それからもちろんプログレッシブハウスだね!

iFLYER:2020年下半期、それから20201年の計画を教えて下さい。

Thomas Gold:2020年は Fanfare Records からもっと数多くのリリースをしようと思っている。だけど同時に、Protocol や Revealed といったレーベルからもリリース予定だ。とにかくたくさんの楽曲を制作している。Fanfare Family をもっと成長させたいとも考えている。初夏辺りには、僕自身初めてとなる「Thomas Gold Sample/Preset Packs」をリリースしようと思っているんだ。オンラインで受講できる音楽プロデューサーのプラットフォームもオープンさせようと思っている。だからみんな、楽しみにしていて欲しい!
2021年は、自分のレーベルに注力することと、リリースの予定しか今は計画していないかな。だけど、状況が元に戻ってツアーやライブショーができるようになることを祈っているよ!

iFLYER:日本で開催したショーで、特に印象深かったことは?

Thomas Gold:僕は日本を愛している!とても楽しくて、みんなが温かく迎えてくれる国だ。本当にみんな優しい。あと、僕は寿司がとんでもなく大好物なんだ。日本の食べ物は本当に素晴らしい。日本に戻るのが待ち遠しいよ!

iFLYER:日本のファンのみんなへメッセージを頂けますか?

Thomas Gold:いつも絶えず僕を応援してくれて、本当に感謝していることを伝えたい。今はみんなのために日本でショーを行うことはできないが、僕の SNS でみんなとオンラインで繋がれることはとても嬉しい。みんな、健康に気をつけて。この状況が早く収束に向かうよう、みんなで頑張ろう。

iFLYER:居住地であるドイツは、あなたから見て現在どのような状況でしょうか?

Thomas Gold:ドイツはここ最近スーパーとか電車に乗る際にはマスクを着用しなければならない、というルールができた。以前は、みんなが好きなように行動していたんだけど、それは良くない。ドイツは新型コロナウイルスの感染者がかなり多く、ダメージも相当なものだ。政治家たちがこの状況を深刻に考えるようになるまでに結構時間が掛かったと思う。しかし今は、人々はリスクを理解しているし、大勢の人がソーシャルディスタンスのルールを守っているよ。

iFLYER:#STAYHOME の間は何をしていますか?

Thomas Gold:音楽制作をしている。それから僕の sample packs とかオンラインプラットフォームのコンセプトを考えたりしている。Facebook でのライブストリーミングも最近始めたんだ。DJ セットを披露したんだけど、視聴者からたくさんの良いリアクションを貰った、だからこれからもやるつもりだよ。それにライブ中、見てくれている人と交流できるからとても楽しいね。

iFLYER:最後にコメントを下さい!

Thomas Gold:強く自分を保ち、家にいて、健康に気を付けよう。僕たちはみんな一緒だよ。
 



Thomas Gold は、2009年にリリースした Thomas Gold & Lee Cabrera - Shake It (Move A Little Closer) でダンスミュージックシーンで知名度が急上昇し、Axwell、Steve Angello、 Tiësto、David Guetta、John Dahlbäck、Sander van Doorn など大御所プロデューサーからも注目を浴びるようになった。
そして、Toolroom、Spinnin' Records、Size Records、Axtone Records、Revealed Recordings と数々のメジャーレーベルからリリースを重ね人気を不動のものとしている。
 


Thomas Gold は、自身のレーベルである Fanfare Records のファミリーも探しているとのことなので、ぜひこの自粛期間中に曲を作って、Thomas Gold に送ってみては? あなたの実力とセンス次第では、彼のお眼鏡に叶うかもしれない!?
 

Thomas Gold

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