Pages

Sunday, April 10, 2022

フロント2輪+ダブルウィッシュボーンサスが楽しい電動ビークル「スイングスポーツ」に乗ってみた - WEBヤングマシン

電動ビークル「スイングスポーツ」(日本エレクトライク)

神奈川県川崎市にある日本エレクトライク社は、2輪車と4輪車の長所を併せ持つ電動3輪車の製品開発を行なっている。フロント2輪リヤ1輪の3輪車、車体を左右にリーンすることが可能な電動ビークル「スイングスポーツ」に、電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎氏が試乗した。

フロントタイヤの動きが見えてとても楽しい!

レーシングカーにも採用されるダブルウィッシュボーン式サスペンションを前輪に備え、リーン(スイング)もできる「スイングスポーツ」。生産は中国だが、日本仕様として製作。トレッド幅が500mmを超える610mmのためミニカー区分となる。ミニカーとは、定格出力が0.6kW(50cc) 以下の普通自動車のことで、市区町村登録の水色ナンバーが付く。原付や二輪免許では乗れず、普通自動車免許が必要だ。道路運送車両法では原動機付自転車扱いだが、二段階右折は必要ない。

日本エレクトライク スイングスポーツ

【日本エレクトライク スイングスポーツ】●車両区分:ミニカー 乗車定員:1名 運転免許:普通自動車AT限定~ ●全長×全幅×全高(mm):1811×798×1183 シート高:747mm ホイールベース:1300mm トレッド幅:610mm 車体重量:97kg ●原動機:インホイールモーター(リヤのみ) 定格出力:0.6kW 最大出力:2kW 最大登坂角度:18°≧ 最高速度:45km/h以上 ●駆動用バッテリー:リチウムイオン バッテリー電圧/容量/充電時間:72V/27Ah(1.944kWh)/約7h(家庭用AC100V) 航続距離:約70km* 搭載充電器:100V400W/DC87.6V 4.0A ●ブレーキ:ディスクブレーキ ●タイヤサイズ:F=100/60-12 R=120/70-12 ●車体色:白 黒 赤 黄 ●価格:49万8000円 (*実際の航続距離は走行モード/速度/坂道/ライダーの体重/気温/バッテリーの劣化状況等により変化)

日本エレクトライク スイングスポーツ

【ライディングポジション】ポジションは原付二種ピンクナンバーのスクーターと同じ感じ。シート高も747mmなので両足ともべったりで不安はない。ステップまわりはフラットで足の自由度も高い。しかし、ステップボードの下にバッテリーを搭載しているため、ステップ位置がとても高い。膝の位置もかなり高くなってしまい、足の踏ん張りが利きにくく後ろ体重ぎみ。長時間乗車では背もたれが欲しいと感じる…。[身長173cm/体重77kg]

さて、車体の電源を起動して出発~! 跨った感じ、走る感覚はスクーターそのものだ。電動特有のトルクフルな加速は抑えられているが、とてもスムーズですぐにクルマの流れに乗ることができた。走行モードは最高速が25km/hの”L”と45km/hの”H”があり、ブースターの”S”ボタンを押すと40秒間だけMAX55km/hで走行することも可能だ。ただし、ブースターが切れるとおよそ40秒間はSボタンが機能しなくなってしまうので、交通量の多い幹線道路では慌ててしまうこともあった。また、急坂の登りではEVならではのトルクを発揮してグイグイと登る能力を持つ。これはかなり良いね!

最小回転半径が少し大きいが、後進機能もあるので切り返しはとても楽チン。ブレーキスイッチを感知すると回生ブレーキが作動し、さらに握ると油圧ブレーキが作動する。後輪には前輪ブレーキと連動するCBS(コンビブレーキシステム)を採用していて、パーキングレバーを使えばスイング機構が固定されて自立もできる。

フロント2輪の恩恵を感じるのは、路面状況が悪いカーブなどでのグリップ力の良さと、ブレーキ性能の高さだ。両輪が確実に路面をつかむことで旋回中の操縦安定性がとても高く、これならバイクを運転したことがない人でも、車体がリーンする感覚を不安なく満喫できるだろう。それにフロントの両輪がリーンしたり、ハンドル操作に合わせて左右に動く様子を見ながら運転するのは、結構ワクワクする!

実走行でも50~60kmは走るというから、ビジネス/レジャー/近所の買い物/高齢者の移動手段としてもニーズはありそう。アフターメンテナンスは、日本エレクトライクの他、オーナー指定の2輪車/自動車整備工場でも可能で、部品供給や整備マニュアルの提供も行うそうだ。

日本エレクトライク スイングスポーツ

【メチャクチャ楽しいコーナリング性能!】リーンして曲がって行く感覚はオートバイそのもの。フロントは2輪で路面をグリップしているので安定感と安心感が倍増している。

日本エレクトライク スイングスポーツ

【最大登坂角度は18度急坂でも力強く登る!】他の車両がエンジンを唸らせる激坂でも楽々登坂。21%って12度くらいだから楽勝なワケだ!

日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

【深くまでリーンするWウィッシュボーンサスペンション】ダブルウィッシュボーン式サスペンションにシングルショックを採用しているため、ハンドル操作にあわせてフロントタイヤの方向が定まり、車体を安定してリーンさせることが可能だ。

日本エレクトライク スイングスポーツ

写真のような段差でも斜めに進入していける安定性だ。

日本エレクトライク スイングスポーツ

懸架装置の中央に調整可能なシングルショック。


日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

【インホイールモーターに走行モードと後進機能】インホイールモーターをリヤタイヤに搭載。走行モードは、最高速が25km/hの”L”/45km/hの”H”/一時的な加速モードの”S”のほか、後進機能も備えている。リヤサスペンションもシングルで調整が可能だ。

日本エレクトライク スイングスポーツ

パーキングレバーを上げるとスイングも固定される。

日本エレクトライク スイングスポーツ

走行モードの切替えは珍しいダイヤル式だ。

日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

【座り心地が良いシートに走行時重宝するアイテム】肉厚で座り心地が良いシートは長さがあってポジションの自由度も大きい。ハンドル下には荷掛けフックを装備しているので、買い物などでも重宝する。

日本エレクトライク スイングスポーツ

大型外付けステップのおかげで、足置きポジションの自由度が増している。

日本エレクトライク スイングスポーツ

【別売のテールボックス】ジェットヘルメットがすっぽり入る容量で、取材中もとても重宝した。●価格:2万5000円(ステー&工賃込み)


日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

【個性的なLED灯火類に見やすい大型メーター】灯火類すべてにLEDを採用。なんといっても四角いシャープなヘッドライトはとても個性的だ。ハイビーム時には上下2灯が点灯する。


日本エレクトライク スイングスポーツ

車体の起動はアナログ式だ。ハンドルロック機能も装備する。

日本エレクトライク スイングスポーツ

瞬時に表示が見える大型のデジタルメーターには反転液晶パネルを搭載。

充電方法はプラグイン。家庭用100V電源で約7時間で完了

シート下の前側部分にプラグイン口があり、充電ケーブルを差すだけで充電が開始される。シートを開けるとメインブレーカー(青いレバー)と浅い収納BOXがある。充電器は車体に搭載されているので、持ち歩きはこのケーブルのみでOK。搭載バッテリーは約1.9kWhで、空状態からフル充電までは約7時間で完了する。

日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

100V400W/DC87.6V/4.0Aの充電器が搭載されている。

日本エレクトライク スイングスポーツ
日本エレクトライク スイングスポーツ

充電口はカバー付きで、充電ケーブルは100Vアース付の3ピン仕様。

日本エレクトライク

【日本エレクトライクで試乗ができる!】日本エレクトライクでは、スイングスポーツの試乗車を用意している。JR南武線武蔵中原駅から徒歩5分。ぜひ体験を! ●所在地:神奈川県川崎市中原区上小田中6丁目17-2 ●TEL:044-777-2244(試乗希望の場合は要事前連絡)


※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

マシン・オブ・ザ・イヤー2021

[連載] 近藤スパ太郎の電動バイクに乗っタロウ!に関連する記事

神奈川県川崎市にある日本エレクトライク社は、2輪車と4輪車の長所を併せ持つ電動3輪車の製品開発を行なっている。フロント2輪リヤ1輪の3輪車、車体を左右にリーンすることが可能な電動ビークル「スイングスポーツ」に、電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎氏が試乗した。 フロントタイヤの動きが見えてとても楽しい! レーシングカーにも採用されるダブルウィッシュボーン式サスペンションを前輪に備え、リーン(ス […]

シリコンバレーにある電動バイクメーカー・ゼロモーターサイクルズは、どのバイクもスポーツ走行性能や航続距離がズバ抜けて高い。高性能なネイキッドスポーツ・SR/Fをフルカウルのツーリング仕様とした「SR/S(エスアールエス)」に乗ってみた。 加速パワーがハンパない! スポーツツアラーバイク 「すげぇなコレ!」 トルクフルな加速は電動バイクの醍醐味でもあるが、「SR/S」の加速力はハンパない。停止状態か […]

シリコンバレーにある電動バイクメーカー・ゼロモーターサイクルズはどのバイクもスポーツ性能や航続距離がズバ抜けて高い。その中でもスリムなボディでライディングの楽しさを追求したファンライドモタード「FXS」に乗りました! 軽量でパワフルな性能を持ち、シティライドが楽しいバイク! スポーツ性能の高い電動バイクを9車種もラインナップするゼロモーターサイクルズ。「FXS」はスリムなボディに軽量さと俊敏性が備 […]

ゼロモーターサイクルズは、アメリカ・シリコンバレーにある電動バイクメーカーで、どのバイクもスポーツ走行性能や航続距離がズバ抜けて高いことで知られている。今回は日本に上陸したばかりのデュアルパーパスモデル「DS」に乗った。 街乗りだけじゃモッタイナイ。オフも走りたくなるバイク! ゼロモーターサイクルズにはバイク作りや電装系の専門家が在籍し、スポーツ性能の高い電動バイクが評価されている。現在9車種をラ […]

電動モトクロッサーに特化して研究開発/製造を手がける中国の電動バイクメーカー・サーロン。主力製品の「ライトビー」シリーズは欧州各国や北米でも大人気と噂だ。そのマシンがイオン海老名店(神奈川県)にオープンしたモトパラ@エビナで、なんと室内でも乗れてしまうということで、今回はシリーズの中の1台「L1e」に試乗した。 初心者にも扱いやすい電動オフロードバイク 電動オフロードバイクを専門に開発するサーロン […]

フューチャー社の電動パーソナルモビリティ・GOGO!は、商店街での活用やリゾート地のシェアリング車両としても注目されている。本記事で紹介する電動3輪ミニカー「フューチャーモビリティF1」はGOGO!シリーズをパワーアップしてカーボンパーツを多用した、ちょっとマニアックな車両だ。 自動車のノウハウを採用した新感覚の電動モビリティ フューチャー社は「フューチャーモビリティ F1」の他にも、フロント2輪 […]

ジーム(XEAM)が展開するスーパーソコ(SUPER SOCO)から、同じブランドのCUXを踏襲しながらもスリムな形状で機能もシンプル化した電動バイク「シーユーミニプラス(CUmini+)」が登場した。車両区分は原付一種で、通勤通学やタウンユースで気軽にチョイ乗りできるモデルだ。 軽量スリムでコンパクト! チョイ乗りに特化したモデル スーパーソコは、オーストラリアVモト社の電動バイクブランドで、原 […]

原付一種だというのに、GPS機能やスマホと連携するSIM機能、回生ブレーキにクルーズコントロールまで搭載する電動バイク「ニウUQiプロ」。さらにBOSCH製モーターにパナソニック製のバッテリーセルなど、コンパクトな車体にはお得な機能がギュッと詰まっている。 コンパクトでシンプルだけどお得な機能がたくさんだ! ヨーロッパで人気がある「niu(ニウ)」は、EV先進国中国のニウ・テクノロジーズ社の電動バ […]

ホンダの「ジャイロ」といえば、配達などでも人気のある、原付3輪スクーターの代表的な存在だ。すでに日本ではビジネス用“電動”3輪スクーターが走っており、ホンダは後発になってしまったが、いよいよ電動版ジャイロが発売された! あらゆる面で優等生的な作り。きっと配達が楽しくなる! ’21年3月に発売が開始された「ジャイロe:」のメディア試乗会に参加。ジャイロシリーズはホンダのビジネス用原付3輪 […]

’19年のEICMAで公開され、デザイン性やコンパクトで楽しい走行性能がヨーロッパで高い評価を得ている中国の新興電動バイクメーカー・トロモックス[TROMOX]の電動ミニモト「ミノ(MINO)」。日本でも発売が決定したので早速試乗してみた。 楽しく遊べる電動バイク、こんなミニモト待っていた! 中国の電動バイクメーカー・トロモックスの初号機「ミノ」は、イタリアでデザインされ、欧州でも人気 […]

「SUPER SOCO(スーパーソコ)」は、原付スクーターから軽二輪のロードバイクまでをラインナップする電動バイクのブランド。EVのテクノロジーとクラシック感が融合したカフェレーサースタイルの「TC MAX」は、電動バイクが持つトルクフルな走りを楽しめる1台だ。電動バイク追っかけタレント・近藤スパ太郎氏が試乗レポートする。 箱根のワインディングでTC MAXの魅力を堪能! 「スーパーソコ」はオース […]

山梨県甲府市に本社を置く「アクセス」は、電動バイクの他、電動ミニカーやトライクなどを販売する創業21年目のEVモビリティ企業。EV先進国である中国サプライヤーの製品をアクセスクオリティに高めて商品化している。「スニーク77」もそのうちの1台だ。 見た目のスポーティさと走りのギャップは個性のひとつ ボクは再び山梨のアクセス本社を訪れた。以前に電動スクーター「スイーツN」の試乗取材をした時から、個性的 […]

自動車ディーラーのブレイズが「キャンプで折り畳みの電動バイクがあったら便利なのに」というユーザーの言葉をきっかけに、「SMART EV」を作った。発売から3年以上経った今も、折りたたみ電動バイクの代表的な1台として注目されている。 近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー]:環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プ […]

和歌山のベンチャー企業・グラフィット。立ち乗り電動スクーター・クロススクーターロムが’21年に発売されたばかりだが、’17年に発売されたペダル付き電動モペッド・GFR-01をフルモデルチェンジした「GFR-02」プロトタイプが発表された。 近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MC […]

山梨県甲府市に本社がある「アクセス」は、創業から20年目のEVモビリティの会社だ。EV先進国・中国の品質の良いモーターやコントローラー、外装などをアクセスクオリティにして商品化した1台が、今回紹介する「スイーツN」だ。※今回試乗したのは原付一種 近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデュ […]

「バトラ201」は、デリバリー用バイクを長年扱う株式会社Eミニモが、開発11年を経て初めて販売する電動バイクだ。新聞配達やデリバリー業者への細かいヒアリングと、Eミニモの技術が生んだ車両は、税込価格40万円台で発売された! 近藤スパ太郎[タレント/プロデューサー] 環境番組のパーソナリティを担当したことを機に、電動バイクの強烈なパワーにひと目ぼれ。俳優・MCの他、企画プロデューサー、芸能プロダクシ […]

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( フロント2輪+ダブルウィッシュボーンサスが楽しい電動ビークル「スイングスポーツ」に乗ってみた - WEBヤングマシン )
https://ift.tt/RGL3DyW

No comments:

Post a Comment