ミニフィグがテイラー・スウィフトで踊る!
LEGO(レゴ)から、ミニフィグをアーティストにしたMV(音楽動画)を簡単に作れる「LEGO VIDIYO」が発表されました。Universal Music Groupとの提携でポピュラーな曲が使えるし、専用アプリ経由でMVの共有もできるし、ネットでの共有につきまとう安全性の問題にも配慮されてます。日本でも発売されるみたいです。3月1日の発売を前に、米Gizmodoのおもちゃ番にして5歳児持ちのAndrew Liszewski記者が第一印象を伝えてますよ。
最近ダンス動画の共有といえば、TikTokが手っ取り早い場になってますが、SNSの常として必ずしもキッズにとって安全ではありません。そこでLEGOが作り出したのが、キッズフレンドリーなダンス動画を作って安全に共有できるLEGO VIDIYOです。そこで踊るのはキッズ本人ではなく、ミニフィグなんです。
LEGOはもう90年以上の歴史を持つポピュラーなおもちゃブランドですが、その成功の秘訣は、常に時代に合わせて新しいものを採り入れてきたことです。1999年には初めて『スターウォーズ』テーマのセットを発売、その後は『ハリー・ポッター』やマーベルといったライセンスものを次々と打ち出して大きな利益をあげてきました。ゲームとのコラボも成功させてるし、最近ではスマホやタブレットが子どもにとっても大きな存在になっていることを受け入れ、デジタルとフィジカルの橋渡しをするようなセットも作り出しました。たとえばHidden Sideシリーズとか、最近ではLEGO Super Marioといったものがあります。
でも『スーパーマリオ』の世界をリアルに作り出すLEGO Super Marioセットと違って、LEGO VIDIYOはデジタル側にウェイトが置かれていて、AR(拡張現実)を使ってミニフィグをアプリに取り込み、簡単にMVが作れるようになってます。
6つの音楽ジャンルをテーマにしたBeatBox
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物理的には、LEGO VIDIYOはBeatBoxと呼ばれるセット6種類が各20ドル(約2,100円)で3月1日に発売されます。BeatBoxはその名の通りボックスで、組み立ててそこにコレクションをしまったり、ディスプレイしたりできます。BeatBoxにはミニフィグが各1体入っていて、たとえばラテン系ボックスには「Party Llama」とか、パンク系ボックスは「Punk Pirate」とか、何かしら音楽ジャンルを体現しています。ミニフィグ以外に入ってるものは「BeatBits」と呼ばれるタイルが16枚、これはMVにエフェクトやダンスの振り付け、フィルターなどを入れるために必要なパーツです。それから「スキャニングステージ」、これはミニフィグやBeatBitsを設置して撮影するときに使うステージです。
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BeatBoxに16枚入っているBeatBitsのうち、14枚はランダムなものなんですが、2枚はボックスのテーマに合ったものです。BeatBitsは最初の1年間で130種類出していくとLEGOは言ってます。LEGO VIDIYOシリーズには12種類のBandmateミニフィグもあり、これは各5ドル(約520円)、中身の見えないサプライズパッケージに入ったものを集めていく方式です。
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LEGOミニフィグコレクションとかLEGO Super Marioバディのパッケージはプラスチックの袋だったので、感触で中身を推測できたりしたんですが、LEGO VIDIYOのBandmateは箱に入ってるので、12種類全部集めるのは結構大変そうでムダにお金がかかるかもしれません。同じミニフィグが5体も集まる物悲しさは、サプライズの楽しさでは相殺できないので、この箱入り方式はぜひやめてほしいと思っております。
音楽の選択肢は30曲くらい
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LEGO VIDIYOアプリにはふたつの側面があり、ひとつはソーシャルメディア的な、他のクリエイターが作ったショートMVを視聴するもの。もうひとつは自分自身でMVを作るもので、まずは曲の選択が必要です。なのでLEGOはUniversal Music Groupとパートナーシップを結んでて、それがすごいってことになってるんですが、実際フタを開けてみるとローンチ時に使えるのは30曲くらいしかありません。中身はテイラー・スウィフトとかThe Weekendといった新しめのアーティストの曲と、MC Hammerの『U Can't Touch This』とか、です。
もうちょっとなんとか増やせなかったのかと思いますが、LEGOはこれからアプリをアップデートしていくと言ってるので、音楽のほうもだんだんと増えていけばと期待します。
ライブのコントロールルームにいるようにMV作り
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楽曲を選択すると、アプリがBandmateとBeatBitsタイル最低3枚をスキャンするように言ってきます。プロセスは十分簡単ですが、明るさが十分でないとアプリがBeatBitssを認識しない場合がありました。こういうの、ARに慣れてない子どもにはイラっときてしまうかもしれません。
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LEGO VIDIYOでMVを作る体験は、音楽ライブのコントロールルームにいるような感じです。アプリでスキャンしたミニフィグが、追加のBandmateも含めて、Aデバイスのカメラが見るリアル世界の中にAR経由で現れます。ミニフィグのダンスや動きは音楽とシンクしていますが(ローンチ時の楽曲数が少ないのはそのせい)、画面両サイドに映るBeatBitsを押すと、特殊な振り付け、ビデオフィルター、風船や花火や衣装変更といったエフェクトを入れられます。
LEGO VIDIYOアプリには後からMVを編集する機能がないので、1回1回の「撮影」が重要です。LEGOはこれからも編集機能を追加する予定はないと言ってます。なので作ったMVが気に入らないときは、最初から撮り直すしかありません。
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TikTok大好きな7〜10歳児には良いかも
LEGO VIDIYOはシンプルな作りで、推奨年齢は7〜10歳です。もっと大きい子どもは、MV制作・視聴を何回か試したらもう飽きちゃうんじゃないかと思います。でも、もしこの年代のお子さんがTikTok大好きで自分でも動画を公開したくて、ダメ出ししても聞かないとかだったら、LEGO VIDIYOは安全な代替手段になるかもしれません。このアプリにはイラスト入りで子どもが危険にならないようにするための注意事項がたくさん入っているだけじゃなく、LEGO自身が投稿されるMVを全部チェックして、子どもにとって安全なコンテンツか、プライバシーに抵触するような個人情報が入ってないかを見ていくそうです。
僕自身は、LEGO VIDIYOアプリでMVをたくさん見たり作ったりするとか、新しいミニフィグシリーズをコレクションしようとかは考えてません。でも我が家には5歳児がいて、未来のスパイク・ジョーンズか何かを目指して日々数時間を費やしています(えー、この1年で拙宅のスクリーンタイムルールはほぼ書き換えられまして…)。LEGO VIDIYOは多分「大きいお友だち」を魅了することはなさそうですが、キッズが800ドルのミレニアム・ファルコンに触らないようにするためには役立つかもしれません。
からの記事と詳細 ( ミニフィグでMVを手軽に作って共有、「LEGO VIDIYO」ファーストルック - ギズモード・ジャパン )
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