東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の中学・高校などにおける日本語教育支援を目的とし、授業のアシスタントや日本の文化紹介を行う国際交流基金(JF)の「日本語パートナーズ(NP)」が22日、現地校で日本語教師を務めるカウンターパートと初対面の日を迎えた。
南ジャカルタの国際交流基金ジャカルタ文化センターでは22~23日、NPと派遣先の日本語教師による合同研修を実施。22日は、実際にNPが日本語授業に加わる際に直面する障害を模擬授業などを通じて事前体験した。
例えば、現地校の教師がNPに日本語の発音を依頼する際の合図の出し方といった、日本語ネイティブのNPを有効運用する授業計画などで、双方のコミュニケーションと協力姿勢の大切さを学んだ。
西ジャワ州デポック市とバンテン州タンゲラン市に派遣される大阪府出身の竹中祐里さん(32)は「現地の先生と会えてめっちゃ嬉しい。言語の不安があったけれど先生の日本語が上手で安心した。目標は日本から持ってきた浴衣を使って文化紹介をすること」と声を弾ませた。
デポック市にある第3国立普通高校の日本語教師を務めるティルタ先生は、「前回はオンライン研修だったが、今回から対面となってとても楽しい。コロナ禍で断念した文化紹介も、今回はぜひ実現したい」と喜びを見せた。
この日の研修参加者を含む17期第1グループ21人は16日に来イ。24日には在インドネシア日本大使館を表敬訪問し、25日の着任式に参加した後、ジャボデタベック(首都圏)各地の派遣先へ出発する。
同基金事務局によると、9月6日に到着する第2グループ26人は同月12日から中部ジャワ・東ジャワ・南スラウェシの各州へ。18期第1グループ29人の来イは9月27日となり、10月3日から西ジャワ・バリ・北スマトラの各州に派遣される予定だ。派遣期間の終了は来年の3月上~中旬となる。
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