山陰・この人：「まつえワニの会」代表 遠藤修一さん 松江の生態系、仲間と守る ／島根 - 毎日新聞

遠藤修一（えんどう・しゅういち）さん（74）

　松江市内の川や池で外来種のミシシッピアカミミガメ（ミドリガメ）の駆除に取り組む市民団体「まつえワニの会」の代表を務める。今年は5月から活動を始め、7月中旬までに約750匹を駆除した。「体が動く限り活動を続けたい」と意気込む。

　夢だったバーテンダーになるために故郷の安来市を出たのは20歳の頃。バーテンダースクールで腕を磨いた後、東京のパブで6年働き、カクテル作りや経営のノウハウを学んだ。松江市で自身の店を開くと大繁盛。いち早く流行を取り入れて一時期はディスコやイベント会場に手を広げ、鳥取県米子市にも店を構えた。「とても楽しい時代だった」と振り返る。

　60歳で第一線から退き、持ち前の明るさや仕事を通じて鍛えたトーク力を生かし、松江城を囲む堀川を巡る遊覧船の船頭に転身。安来節を習うなど努力も欠かさず、乗客を笑顔にすることにやりがいを感じた。「その分、歴史案内は少なかったかな」と苦笑いする。

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