TOKYO MX（地上波9ch）朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」（毎週月～金曜7:00～）。「フラトピ！」のコーナーでは、コロナ禍の新スタイル“おこもり旅行”を紹介しました。 ◆Z世代に人気の“おこもり旅行”とは？ 今回、「おこもり旅行」について解説してくれたのは、リクルートで旅行に関するさまざまな事業を立ち上げ、2016年には訪日外国人向けアプリ「WAmazing」を創業した旅行ビジネスのスペシャリストでNewsPicksのプロピッカー・加藤史子さん。 この1年で旅行の定義も大きく変化するなか、「コロナで長距離を移動するというより、いかに近場で非日常になるかが大事になってきた」と言います。 「おこもり旅行」とは、「外出をしない、遠出をしない、近場のホテルでおこもりをし、それでも旅行で一番大切な非日常を味わうもの」と解説。あるアンケート調査によると、地元や近場のホテルを利用したいという人が昨年に比べ10％近く増えており、なかでも20代・30代がその傾向が強いという結果に。加藤さんは「交通費がかからない分、ステイ（宿泊費）に費用をかけられるということで若年世代、特にZ世代に人気」と分析します。 一方、ホテル側は本来、「東京オリンピック・パラリンピック」による海外からの観光客を見込んでいましたが、今年3月には海外からの観客は会場に入れないことが決定。これにより方針転換を余儀なくされ、現在はさまざまな施策を実施しています。「ホテルもこのコロナ禍を生き抜いていかなくてはいけないので、例えば、ワーケーションなど仕事用に解放したり、夏に向けていろいろな宿泊プランを設けたり、利用の仕方が広がってきている」と加藤さん。 ◆近場で韓国旅行気分を味わう“渡韓ごっこ”が流行中 現在、さまざまなおこもり旅行プランが展開されているなか、とりわけZ世代に流行しているのが「渡韓（とかん）ごっこ」です。 これは海外旅行先として人気だった韓国への旅行気分が近場で味わえるというもので、昼間は韓国街として有名な新大久保を散策したり、買い物をしたり、グルメを楽しみ、夜はホテルでパジャマの双子コーデなどで韓国気分を味わい、Z世代はその姿をSNSにアップしているそう。 また、韓国チキンやトゥンカロン（マカロン）などを買ってホテルに持ち込むもよし、最近ではデリバリしてくれるサービスもあり、加藤さんは「食べ物や飲み物も韓国に行っている気分になる」と言います。 Z世代のキャスター・田中陽南はすでに「渡韓ごっこ」を経験済み。「チキンの箱や飲み物も韓国のものはすごくかわいいから写真も映えるし、食べ物もおいしいし、手軽でとても楽しい」と笑顔で語ります。 さらにユニークなおこもり旅行が、新宿の「京王プラザホテル」で実施されている人気アイス「ハーゲンダッツ（Haagen-Dazs）」13種類が食べ放題のプラン。これは1室限定、豪華なスイートルームで楽しめるプランで、部屋にはプロジェクターも完備しており、お気に入りの映画やドラマをイッキ見するにも最適。 その上、部屋のテーマはアイスクリームパークで、撮影用の小物なども用意されているため、SNSでの投稿にもピッタリ。さらに、7月17日からはホテルのプールがセットになったプールプランも展開されるとか。夏に向け、都内のシティホテルではさまざまなプールプランが展開されているなか、加藤さんは「アイスクリーム食べ放題がついているのは、ユニーク」と紹介理由を語ります。 キャスターの堀潤は、こうして知恵を働かせ苦難を乗り切ろうとする商工業者の逞しさに感心していると、加藤さんも「なんとかここを生き延び、いずれまた旅行需要が回復するときまでみんなで頑張ろうとする事業者さんの工夫は涙もの」と敬意を示していました。
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